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2020.08.14

日本野鳥の会 嶋村早樹さんに聞く、野鳥、自然の魅力。

8月10日(月)からは、

日本野鳥の会で、レンジャーとして活動している、嶋村早樹さん登場。

野鳥や自然の魅力、バードウォッチングの楽しみ方、

自然を守るために、やるべき事を伺います。

日本野鳥の会 コチラ

野鳥を楽しむポータルサイトBIRD FAN コチラ

 

 

日本野鳥の会とは

現在、日本野鳥の会で、レンジャーとして活動。

日本野鳥の会とは、野鳥をシンボルとして、生き物や自然を守る

自然保護団体の事で、生物の観察や生息地の保全、

自然の大切さや、その知識を広める活動をしている。

日本野鳥の会は全国、公園や森など7箇所拠点があり、

レンジャーはその現場の保全や調査、来てくれる人への

ガイドを担当している。野鳥に限らず、魚や植物も含まれる。

レンジャーになるには、資格などは必要ないが、

とてもやりがいがあり、夢のある仕事だと誇りに思っている。

 

「おさんぽ鳥図鑑」

日本野鳥の会は、無料配布の冊子を毎年一冊作成している。

今年は「おさんぽ鳥図鑑」という冊子で、

公式ホームページや、FAXから申し込みが可能。

身近な野鳥に興味が湧くような、ヒントをまとめていて、

通常の図鑑とは違い、身近な野鳥にフォーカスを当てた冊子で、

通勤や通学の途中など、何気なく見て欲しい一冊。

例えば、ツバメの移動距離のクイズなど、ちょっとした

豆知識のような物も、散りばめられているため、

あまり今まで野鳥に興味のなかった人でも楽しむ事が出来る。

実際に家の周りを、ちょっと気をつけて見るだけでも、

数種類もの野鳥が存在している事に気付いて欲しい。

その他にもバードショップという、バードウォッチングに役立つグッズや

鳥がモチーフのグッズなどを販売するショップも展開している。

 

「鳴き声タッチペン」

バードウォッチングの番の魅力は、手ぶらで何もなくても

簡単に始められる事だと感がている。通勤や通学でも

ちょっと意識するだけで、美しい鳥たちが見えたり、

声が聞こえてくる。また双眼鏡で鳥を見ると、想像以上に

鳥達は、鮮やかで美しいということを知る事が出来る。

まずは、身近なところから始めて鳥に興味を持って欲しい。

日本三鳴鳥と呼ばれる、鳴き声の綺麗で、代表的な鳥が存在する。

「ウグイス · オオルリ · コマドリ」の3種類で、とても美しい声で

鳴くため、多くの人に聴いてもらいたいと思っている。

また、野鳥の鳴き声を楽しむための便利なグッズを、

日本野鳥の会でも監修している。「鳴き声タッチペン」という商品で、

340もの野鳥の鳴き声を収録していて、ペンでタッチするだけで

野鳥の鳴き声が出るため、図鑑のように使うことが出来る。

特に夏は鳥の姿が見えず、鳴き声だけで楽しむ事もあるため重宝する。

 

まずは自然の魅力に触れてほしい

近年、スズメやツバメは減少傾向にあり、

これまでに日本で子育てをしていなかった鳥が、

子育てを始めるなど、気候の変化などで

野鳥の生態系も変わりつつある。

また、絶滅危惧種を守る活動にも力を入れていて、

例えば、日本に170羽ほどしかいない「シマフクロウ」

という大きな鳥は、子育て出来る環境が限られるため、

大きな木に大きな巣箱をかけるなど、人工物で保全を行う事もある。

そして、開発が進みつつある地域を買収し、

保護区として運営していくなど、様々な工夫をしている。

「こんな綺麗な鳥が居なくなってしまうなんて・・・」というような

思いを持ってもらえれば、多くの人が自然を

守ることを少しでも考えてくれるだろうと、信じている。

そのためにまず、多くの人に野鳥や自然の魅力を伝えたい。

 

人と自然の架け橋に

自然の楽しさや不思議な部分を伝えたいという思いから、

レンジャーになったため、これからもこの活動を続けていきたい。

何より多くの人に自然の良さを体験して欲しく、

そしてその機会をなるべく増やしていきたい。

特に都会に住む子供達は、自然に触れる機会が想像以上に少ないが、

その分、いろんな生物との出会いが新鮮で、好奇心も高い。

そんな体験を通して、自然に親しみを持って欲しい。

一番好きな鳥は、「ウソ」という鳥で、口笛のような透き通った鳴き声を持つ。

まんじゅうのような容姿で、とても可愛らしい見た目をしている。

また、ツバメも好きな鳥の種類の一つで、鳴き声や見た目だけでなく、

渡り鳥のように、変わった生態を持つ、鳥にはストーリーや背景があり

それも鳥の魅力の一つだと感じている。

これからは多くの人が、自然に親しむことが

特別ではない世の中になっていけばと心から思っている。

 

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