4月15日(月)からは、
イラストレーターなどをされている、みうらじゅんさん登場。
多彩なコレクションの話や最新刊「マイ遺品セレクション」について伺います。
「マイ遺品」とは、
「死ぬまで捨てるもんか!」と強い意志を持って収集し続けているモノのこと。
いったい何を収集しているのか黒木さんが、その知られざる世界を深堀り!
オフィシャルWEBサイト コチラ
著書「マイ遺品セレクション」(文藝春秋) コチラ
4月15日(月) 「マイブーム」とは
「マイブーム」だとか「ゆるキャラ」などの産みの親として有名だと言われているが、
流行語としてもてはやされていたのち、今や広辞苑にも掲載されている。
「マイブーム」というのは、最近では就職試験などでも質問として用いられるが、
これは聞かれる方にとっては、いささか面倒なことで、趣味とは違いのでは、
今では、少し奇をてらって答えなければならないような傾向にあるようです。
広辞苑にも趣味のようなものと書かれている。
そもそも、自分(マイ)のブームの位置付けで考えていたが、
(マイ)なのに、皆のブームに近いものだと認識されている。
自分の自画像がカエルなので、カエルを集めていたのだが、
バリで子供くらい大きな丸太のカエルを購入し、
道中は抱え、やっとのことで帰国したが、集めることの大変さを実感した。
4月16日(火) 「マイ遺品セレクション」とは
最近「マイ遺品セレクション」という本を発表した。
昔から色々なものを収集しているが、これは趣味でやっていることではない。
しかも、元々ジャンルがあるものではないので、説明する必要がある。
例えば、冬場に駅前の旅行代理店においてある
カニ旅行のパンフレットを何十年も集めている。そのカニパンを集めていることを知らしめないと「遺品」としての価値を持たせられない。
そんなことを憂い、「マイ遺品」として示した。
この「マイ遺品」は、いわば自分のコレクションについて学術的に自分で解説したもの。
例えば、たまたま還暦の時に、九谷焼の打ちでの小槌を購入したら、
還暦祝いというプレートが添えられていた。
小槌といえば大黒天。還暦の赤いちゃんちゃんこは赤い、まさに大黒天。
大陸を渡っていくと大黒天は小槌を持っていないので、
日本に来るまでに持つようになったのかもしれない。
辿っていくと思わぬ事実や歴史に出会うことになる。
4月17日(水) 「地獄表」と「冷マ」
みうらじゅん「マイ遺品セレクション」。
たまたま、過去に出羽三山に即身仏を見に行った時に移動の中、
時刻表を見たら1日に5本くらいしかバスが来ないということに遭遇した。
そこで、1日に1本くらいしかバスが来ない「地獄表」を写真に収めるという旅を始めたが、
撮影した写真がいったい何を意味するのか、それを示すためにも「マイ遺品」に掲載している。
モノを捨てられない、ずっと続けてしまうと思われているが、じつは飽き性。
飽きないふりをしている、それは「マイ遺品」を残すためにはとても大切。
魔が差すこともあるが、それは飽きが来ている証拠。
例えば、「冷マ」、冷蔵庫に張るマグネット。
去年は川崎の美術館で並べた冷蔵庫の一面にマグネットを貼りまくった作品を展示した。
作品にしてしまえば「冷マ」を残すだけでなく、
ひとつのカテゴリージとして確立もできれば集めるのが苦でなくなる。
4月18日(木) 収集する苦労と導き
100以上の肩書きがあると言われているが、それは誰かが言ったこと。
かつてカテゴリーがなかったことを職業としているからかもしれない。
道を歩いていると、最近でも職務質問を受けることがある。
それは何か面白い看板があると立ち止まって見ていたりするかもしれない。
かつて、アウトドア般若心経というものやっていた時期はあって、
それは屋外で般若心境の言葉を集めるということ。ところが「何をやっているんですか?」と聞かれると、概念がないので、説明をしてもきっとわかってもらえない。
空有りということばを駐車場で見つけたことがあった。そして「空」ばかり集めていった。
考えれば考えられるほど深い意味があるように思え、集め出すことになった。
それはなかなか見つからないのでまるで修行のようなことであった。
4月19日(金) 今後の目標
「みうらじゅん賞」っていうのを19年近く発表している。
毎年11月ぐらいまでには自身の琴線に触れるような3、4の人やモノを選び、
12月に表彰をしている。
昨年は体調を悪くした時に「科捜研の女」ばかり見ていたので、沢口靖子さんを表彰した。
目標は、死ぬまで集めたものは捨てない。
「マイ遺品」は、まだまだ増やしていきたい。
今回のセレクションですので、あくまでも1部。
遺品は山のようにあって、各地での展覧会も行われていますし、
事務所も家も倉庫にも数多く収められている。
うっかり捨ててしまって、その後後悔するような人生を送らせないためにも
警鐘を鳴らしながら今後も活動に勤しみたいと思う。
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