5月2日木曜日に放送の「映画『トノバン 音楽家
加藤和彦とその時代』公開記念 加藤和彦オールタイムリクエスト」の感想を「あさぼらけ」にもたくさんお寄せいただきました。
14時台にお届けしたきたやまおさむさんの加藤和彦さんへの思いは胸に刺さるものがありました。
著書「『むなしさ』の味わい方」(岩波新書)できたやまさんは「ため息をついても幸せは逃げない」「間を埋めるために必死になることはない」「むなしさを感じる人生に訪れるその間をかみしめて味わうことで何かが見えてくる」ということを繰り返し書かれています。

常に新しいことやみんなが驚くことをやり続けたいと考えていた加藤さんと、このような話が出来なかったことを悔んでもいました。
きたやまさんの話を聴きながら愚痴を言いあい弱みを見せあい悩みを打ち明けられる人がいることの大切さを改めて思いました。
それは家族でも友人でも、あるいは「いのちの電話」や厚生労働省の電話相談にたどり着くことでも、とにかく何かを見つけてほしいと願うのみです。
5月7日㈫に出版される「あの素晴らしい日々 加藤和彦『加藤和彦』を語る」(百年舎)という本を番組でプレゼントしました。

1993年に編集者、ライターの前田祥丈さんが加藤さんにインタビューしたものを音楽プロデューサーの牧村憲一さん監修のもと加筆、再構成した本です。
振り子を大きく振って常に新しい音楽を追求した加藤さんの人生と、そしてフォーククルセダーズ時代を中心にニッポン放送OBの皆さんがかなりかかわっていることを改めて知りました。
この本と5月31日㈮にされる「『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』を合わせて読んだり観たりすると、インタビューした前田さん曰く「本と音楽が焼く30年という時を経て会話をしているように感じられた」とあとがきに書いていましたが、まさにその通りと思いました。
さらに5月3日㈮18時に配信のYouTube「おしゃべりぞーん」では2週にわたってドキュメンタリー映画「トノバン」の相原裕美監督にじっくり映画の魅力を語っていただいています。
こちらもあわせて是非に。

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