前回は放送文化基金賞の授賞式について書きましたが、実はこの賞はテレビやラジオの番組に対してだけではなく、放送技術の開発に関しても賞が贈られます。
今回「放送技術部門」はNHKが二つ、日本テレビ(NTT関連やNECと共同開発)が二つ、計四つの新技術に送られました。
そしてそのうちの三つが「ニュース映像自動要約技術」「AI音声合成の実用化」「AIモザイク編集ソフト」とAIが関連した技術でした。
「ニュース映像自動要約」とはAIを利用してネット配信用にTVで放送されたニュースを短い尺に自動的に編集して、短時間でSNSにアップする技術のようです。
「AI音声の実用化」はNHKで聞いたことがあると思いますが、文章を入力するとAIがニュースを読んでくれるというもので、すでにかなりの時間で使われています。
最後の「AIモザイク編集ソフト」とは、今までは背景に映り込んでいる人物や車のナンバープレートや広告などを膨大な時間をかけて一つ一つ手作業でモザイクをかけていたものを、AIが自動的に処理してくれるという新技術です。
人間が時間をかけて行っていた作業をAIが速く正確に行い、働き方改革に貢献をする意味もあるようです。
AIというとチャットgptだけではなく、あらゆる局面で私たちの生活にかかわってきていることを実感します。
アメリカでは様々な理由で「全米俳優組合のストライキ」が行われていますが、その中の一つに「AI規制と肖像権におけるガイドライン」があります。
これはどちらかというとその他大勢的なポジションの俳優が、オーディションを受けて全身をスキャンされると本人の同意なしに一日分のギャラで未来永劫その姿がAIなどを駆使されて勝手に使われてしまうという問題のようです。
技術の進歩に今の法律が追い付いていないという典型的な例がこれからも様々起こりそうですが、この辺りを整備しながらも気が付けばAI技術に囲まれた生活にどんどんなってゆくのでしょうねぇ。
「インディージョーンズ」の新作は全編ハラハラドキドキの連続で、時がたつのも忘れて堪能しましたが、若き頃のハリソン・フォードはデジタル処理で肌は若々しくなっていました。
年老いても馬に乗ってロンドンの町や地下鉄を走り回るシーンは、顔はハリソン・フォードで馬を操るのは、エンドロールに「ホース・ライド・スタント」とクレジットされたスタントマンなのでしょう。
確かにこれ以上の技術が進むと、生身の俳優の演技とは?という問題になる可能性大ですね。
トム・クルーズはスタントマンを使わないことで有名ですが、こうなるとラジオもAI音声を使わないことでおなじみの上柳の番組なんて言われ方をする時代が来るの…かな?
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