「はらぺこあおむし」の絵本作家エリック・カールさんが
92才で亡くなられたというニュース。
子供たちが幼き頃に、様々な工夫が凝らされたこんな絵本があるのかと驚きながら読み聞かせして遊んだことを思い出しました。
先日番組で紹介した「本のエンドロール」(安藤祐介著 講談社文庫刊)は印刷会社の物語で、本の印刷の世界の苦労や喜びを描いたお勧めの本です。
ですからページによってことなる紙のサイズや穴の開いたページなど「はらぺこあおむし」の印刷はさぞ大変だったろうと思ったら、この本の一冊目は日本の印刷会社で製作されたとのこと。
日本の本の印刷技術のレベルの高さを図らずも知ることとなりました。
旧知の編集者小沢一郎さんが編集にかかわった絵本「二平方メートルの世界で」を番組で紹介したところ、早速購入したというメールを何通も頂きました。
絵本の文は闘病中の小学五年生の前田海音(みおん)さん(11才)が小学三年生の時に書いた作文です。
脳神経の難病のため年に何回も入院しなければならない
海音さんが、二平方メートルの世界つまり病院のベッドの中で体験したある出来事で、自分は一人ではないことを知ることになる物語です。
「大人の私がコロナ禍で右往左往をしている中、病院のベッドでしっかりと自分の置かれている状況を理解し、そしてどのようにして明日を迎えればよいのかを模索し、自分なりの答えを見出そうとしている少女がいるとは…」と読み終えて小沢さんに感想のメールをお送りしました。
また実際に海音さんに会ってイメージを作った、はたこうしろうさんの絵は彼女の想いに寄り添った素敵な作品となっています。
この絵本を取り上げた記事にもあるのでここでも紹介しますが、海音さんがベッドで体験した出来事とは食事の時に設置されるテーブルの裏に書かれたかつて入院していた子供たちの「落書き」でした。
ちなみに題字も前田海音さんです。お子さんだけではなく多くの方に読んでいただきたい絵本です。
小学館刊本体1650円(10%税込)
ふと私が子どもの頃読んだ絵本を思い出しました。それは母の実家の納戸にあった母が幼き頃に読んでいたものでした。
海の妖精?が悪い人間に囚われてしまいそして!という話と記憶していますが、その絵が恐ろしいほどにリアルでびっしりとフジツボが張り付いた海に浮かぶ灯台(灯火ブイあるいは灯浮標というそうです)にたどり着いた濡れた髪の女性の恐怖に満ちた表情をなぜか覚えています。
神戸の空襲で奇跡的に焼け残ったが故に見ることができた戦前の絵本の話でした。
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