1月4日から稽古が始まったと思ったら東京都などに2回目の緊急事態宣言が1月7日に発出(発出ってあまり聞かない言葉だと思ったらお役所言葉なんですって)。
さて「よみがえる明治座東京喜劇」の公演はいったいどうなるのかという気持ちを払拭しながらマスクにフェイスシールドで相手の顔がよくわからないまま続く稽古の毎日。
なんとか29日に初日を迎えることが出来たと思ったら1月31日の公演後、若手俳優さんの発熱が発覚。PCR検査の結果は2月1日の午後3時に出るということで、1日の公演は中止に。
結果は3か所の検査ですべて陰性でしたが2日の公演は大事をとって代役が投入されることが1日の夜に決定。
急きょ2日の早朝からの稽古もそこそこに代役の俳優さんは11時からの舞台へ。
稽古には別の役でずっと参加していて、話の流れはわかっているとはいえセリフの量は若手の中でも相当多い役です。
スタッフ一同固唾をのんで見守る中、完璧に演じ切って無事に幕が下り、その瞬間幕の裏では代役さんに拍手拍手の大喝采となりました。
拍手の輪の中で彼は大号泣をしていたと田中美佐子さんが教えてくださいました。
そして同じく2月2日、緊急事態宣言が3月7日まで延長となり、今回は「日中も含めて不要不急の外出・移動自粛」となりました。
不要不急と言われればまさにその通りのエンタメではありますが、そこには飲食を含め様々な分野の方々がかかわっています。
またこのような状況下でもご自身の体調とご家族の皆さんのご理解を得て劇場に足を運んで下さる方々がいらっしゃることもあり幕を開け続けることになりました。
昼と夜の公演の前には1400席近い座席をすべて消毒してお迎えしていますが、正直言って空席が目立つ館内です。
東貴博さんは「かえってお客さんの一人一人の顔が見えるんですよ。で、皆さん自分が笑って拍手して盛り上げなきゃという気持ちも伝わってくるんですよ。我々もそれに答えなきゃ!という気持ちになってテンションが上がるんですよね」と言ってました。
感染防止で楽屋でのごあいさつや差し入れはご遠慮いただき、打ち上げも何もない中で2月14日まで公演は続きます。
なんとか2月14日の千穐楽まで無事に公演を続け、そして15日からの「ウルトラヒットの道標」でご登場の坂本冬美さんの明治座芸能生活35周年記念公演にバトンを渡したいと切に思う日々です。
ちなみにこれが昼の部の私と、日曜日と夜の部に登場する立川しららさんの「トークショー」のセットで御座います!
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