昨年の12月、コロナ禍の中でなんとか行われた「笑福亭鶴瓶落語会」。演目は今から12年ほど前に鶴瓶さんの葬式の司会役として!歌舞伎座、松竹座、南座などでお手伝いをさせて頂いた「らくだ」でした。
鶴瓶さんの登場を待ちながら、毎回観客に配られる鶴瓶さん所縁の方が寄せる鶴瓶さんについての文章を読んで思わず「やはりそうだったかぁ!」と深く納得したのでした。
今回文を寄せたのが六代目神田伯山さん。内容は2018年9月7日の夜の出来事です。
その日、写真家の橘蓮二さんプロデュースの、鶴瓶さんと松之丞さん(後の伯山さん)の二人会が行われました。
この時、このお二人の芸に圧倒され興奮のあまり楽屋挨拶も忘れて会場を出てしまったことは番組でも何回か時話しましたし、鶴瓶さんの「日曜日のそれ」でも当事者ご本人を前に松之丞さんの講談「中村仲蔵」の凄みと、鶴瓶さんの落語「妾馬」の奥深さの競演をまじかで観た衝撃を興奮してまくし立てたものです。
もちろん間に入った「タワー♪タワー♪東京タワー」でお馴染みの寒空はだかさんの軽やかさも大変な芸でありました。
このスペシャルな夜の事を、もう一方の当事者である伯山さんが鶴瓶さんへの敬愛を込めながら、伝統芸能の世界に生きる人ならではの視点で描いた素敵な文章を鶴瓶さんの会のパンフレットに寄せたのです。
やはり伯山さんにとっても忘れ難い経験であったことを知り「やはりそうだったかぁ!」となったのでした。
先日、ナイツのお二人の生放送のゲストで伯山さんがニッポン放送にお見えになりました。私はこの機を逃してはならないと居並ぶニッポン放送の社長、局長、部長の末席から「私、上柳と申しまして」云々とご挨拶した瞬間に「あっ上柳さん!」と私をご認識の模様。
意外な展開にアタフタしながら「伯山さんの『問わず語りの神田伯山』を風呂掃除しながら毎週、はい、ラジコで!」だの「鶴瓶さんとの会の、あの夜の…」と要領を得ない感想を述べていたら「あの時の鶴瓶師匠と私への上柳さんの言葉、うれしかったです!」と「日曜日のそれ」を聴いていたという驚愕の事実が。
ラジオを聴くことが好きとは存じ上げてはいたものの、当方ただただ恐縮していると「上柳さん!ラジオを教えて下さい」と、インパクトとクオリティーがとんでもないTBSラジオの「問わず語り~」のパーソナリティーがいきなりおっしゃる。
冗談とはわかっていてもひたすら「いやもうホントに勘弁してください!モゴモゴ…」とヘコヘコしながらその場を失礼いたしました。
それはさておき「あの夜の神田伯山の『中村仲蔵』をアタシはを観ているのだよぉ!」と自慢しながらこれからも私はラジオ人生を歩いて行くであろうことを確信いたしました。
そしてその後にご出演の「ナイツラジオショー」ではいつもの通りのあの伯山さんの圧倒的な存在感で、ロケ先から電話で登場した土屋さんは「バァーカ!バァーカ!伯山のバァーカ!」とひたすら言い続ける、そんなシュールな昼下がりでありました。
さてお知らせです。
神田伯山さんは2月10日(木)と2月12日(金)の夜の部に、ナイツのお二人は1月29日(金)と2月11日(木)の昼の部の「ラジオビバリー昼ズ寄席」に登場の「よみがえる明治座東京喜劇」の公演は、1月29日から2月14日まで浜町明治座にて。
私も昼の部のトークコーナーでちょこっとお手伝いです。
1月4日から休みなしで稽古に励んだ演者とスタッフの皆さんの奮闘努力の成果を、体調等とご相談の上ぜひとも劇場でご覧くださいませ。
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