「上柳、体調不良で番組休み」という話題はネットニュースになった訳でもないのですが静かにリスナーの皆さんに広がって行きました。
心配の声をお寄せいただいたことに心から感謝申し上げます。
無事に6日火曜日の放送からひっそりと生放送に復帰いたしました。
今回は4日間のすったもんだの顛末を書くことで、ちょっと熱が出がちなこの季節に、その場合どのようなことが起こるのか参考にしていただければ幸いです。
先週の金曜日(10月4日)の放送終了後、番組コーナー「あけの語りびと」の取材でお世話になったドイツ在住の写真家、小島康敬さんの個展を観に新宿に出ようとしたのですが、なんとなく体がだるいので一旦家に戻ってちょっと寝てから出かけなおそうと思ったのです。
経験上、これはもしかして熱があるかもと自宅で計ると37度2分という微熱でした。本当に微妙な熱です。
普通なら季節の変わり目の今頃はこうなるよなぁと市販の風邪薬を飲んで出かけたりもしますが、今はそういった状況ではありませんねぇ。
すぐに、インフルエンザのワクチンを打ってもらっている近所のクリニックに電話したところ「とりあえず来てください」とのこと。
これが今年の春先ならば37度5分の発熱が4日間続いたところでようやく帰国者・接触者相談センターに電話して相談可能になりました。
しかしこれがなかなかつながらないことが問題になったことは記憶に新しいですし、37度5分でフーフー言いながら4日間耐えるのも相当に不安で体力を消耗する話しでした。
そこで最近ではかかりつけ医に電話をして相談をする流れになっているものの、受け入れが可能な発熱外来用の部屋や防護服の用意がある病院に限られたり、受け入れ可能であることがほかの患者さんがその病院を避ける可能性があるという問題もあるようです。
そのような中、たまたま電話した近所のクリニックが発熱外来の対応が可能であったことが幸いしました。
病院では他の患者さんとは別の部屋に通され診察を受けると、ここでPCR検査が受けられること、ただし結果は来週月曜日の午前9時であると説明されました。
急いでいるのなら、紹介状を書くので別の大きな病院で抗原検査を受ければすぐに結果が分かるとも伝えられました。ただし高原検査はPCR検査よりは精度は劣るとも言われました。
実はクリニックで検温した際は平熱に戻っていたのですが、倦怠感は残っているので取り急ぎ抗原検査を受けることに。
先生は私の詳しい仕事の内容をご存知ではありません。熱は下がったもののだるそうにしている普通のおっさんにこのように対応していただけたという訳です。
また春に比べてかなりスムーズに検査にたどり着けるように自治体と連携して対応をしているとのことでした。
徒歩圏の別の病院に歩いていく道すがら「トランプ大統領夫妻新型コロナ感染」のネットニュースがスマホに入ってきたのには驚きました。
抗原検査結果は陰性となり安心したのですが、自宅で熱を計るとまた微熱と倦怠感で食欲もありません。
以降金曜の夜から土曜にかけては平熱で安心と思ったら、数時間後に悪寒に続く発汗と微熱で目が覚めるという状態がダラダラと続きましました。
土曜日の夕方にはとうとう38度3分にまでなってしまい、いよいよまずい展開になりました。
夜8時から再び微熱に戻ったので、出演予定がキャンセルしてしまった伊藤健太郎君のオンラインイベントを観ました。
急に代演をお願いすることになった声優の森久保祥太郎さんに感謝申し上げるとともに、森久保さんは華があって私よりずっとよかったのではと熱の中思ったりもしました。
日曜日になればさすがに治まると思いきや、発熱と発汗と倦怠感が相変わらず、最悪の結末を悶々と考え始めると今度はなんだか嫌な汗までが出てきます。
関節の痛みはなかったのですが長く寝ているせいもあり腰が痛くなってきましたが、幸いなことに食欲は徐々に戻ってきたのは幸いでした。
医者からは水分と栄養を十分に摂るようにアドバイスされていましたから。
日曜夕方、鶴瓶さんとくり万さんの「日曜日のそれ」のお二人の口喧嘩…いや楽しいトークを聴いているうちに気が付くと倦怠感が少し和らいでいるような気が。
夕飯後「麒麟がくる」を観ている頃から明らかに体が徐々に楽になり熱も平熱に下がりました。
一山超えた感じが明らかにして、また夜中に悪寒や熱の汗をかくこともなくなり、汗をかいてもこれは部屋の蒸し暑さのせいだとわかるようになりました。
そして月曜日の朝、くり万さんの「あさぼらけ」の前には目が覚めすぐに検温すると、昨日からの引き続きの平熱にもしかしたら大丈夫なのかもしれないとやっと思えるようになりました。
午前9時、クリニックからPCR検査が陰性であったと念願の連絡が入りました。
例年なら季節の変わり目には微熱ぐらい出るよなぁで終わる話ですが、今のご時世そういった訳にはなかなかいきません。
まず自宅での隔離をどうするかという問題があります。家人に「なんか微熱がさぁ…」と言い終わらぬうちに彼女は自分の布団一式を自力であっという間にリビングに運び出しました。
私はペットボトルの水やパソコンなど籠城に必要なものを寝室に持ち込みそしてドアを閉めました。
食事はドアの前に置かれるのですが、トイレ、洗面所、風呂だけはどうしようもありません。家族がいない時を見計らって「しっかり除菌ウェットティッシュ」を小脇にかかえて辺りを拭きまくりながら使用しました。
また食器類は紙製の捨てられるものにして室内の私専用のごみ袋に、洗濯物も私専用にして溜めておきます。
ただし完全な隔離という訳にもいかず、例えば洗濯物をベランダに干す場合は寝室を通らざるをえなかったりします。
この状態で2週間自宅で隔離生活ができるかというと部屋数の少ないマンションではなかなか難しい事を痛感しました。
では隔離専用のホテルに、マイカーがない場合公共交通機関を使うことなく移動するにはどうすればいいのかと心配になり様々調べてみると、自治体によっては台数は少ないのですが前と後ろの席を遮断した車を手配してくれるところもあることもわかったもの、いかんせんかなり順番を待つことになりそうです。
今回の私の症状は典型的な軽症でしょうから入院とはなりません。しばらくは自宅で、場合によっては途中から隔離ホテルへという事になるのでしょう。
などなど今回のすったもんだはまだまだ多くの疑問も残されたままではあるのですが、本当に感染した場合のシミュレーションも多少出来たと前向きに考えるようにしています。
トランプ大統領の本当の症状などは今現在わからないこともあるのですが、早い回復をお祈り申し上げるとともに、治った際に「我々はコロナに完全に勝利した!」と演説する光景も目に浮かびますが、ここに至るまでには新型コロナの対応に様々な混乱と失敗と判断ミスがあったことも改めてご認識いただきたいと思います。
今回初めて人類が遭遇したウィルス、当然判断ミスは起こります。これらを決してなかったことにせず、検証と分析と改善に有効に役立てて、必ず来るであろう次なる危機に備えたいものです。
まぁ誰が大統領になるのか、そして性格や年齢を考えると誰がふさわしいのかもはやよくわからない私なのですが…
熱が出たらどこに相談するか、その病院が発熱外来がない場合、次はどこに連絡するか、そしてそこはすぐに診察してもらえるのか、PCR検査等は可能か、検査の結果を自宅で待つ間に隔離が可能な場所はあるのか、もしもの場合に仕事関係などではどこに知らせるべきか、1週間ほど前までに誰にどこでどの程度の時間接触したかなど熱と倦怠感の中考えるべきことは多いです。
たかだか37度3分ほどの微熱で騒ぎすぎと思う方もいるでしょうが、もしもの事を考えると最初にどのような対応が必要かを考えると私の場合はこうなってしまいました。
なにせ先週は7本の生放送と4本の収録、そして6本の打ち合わせがありましたから濃厚接触の方々が多かったのです。
今回は結局2本の生放送と2本のイベントをキャンセルすることになってしまいました。
リスナーの皆さんにはご心配をおかけいたしました。また関係者の皆さんには多大なるご迷惑をおかけしたことを心かお詫び申し上げます。
感染したからと言って、ましてや微熱だけで謝罪する必要なんてないだろうというご意見はごもっともと思いますが、やはり本当にいらぬ負担をかけてしまったので謝りたくなってしまいます…
いやはや同じように感染は免れたものの熱発ですったもんだした方は報道されないだけで相当いらっしゃるのではと思います。
お疲れさまでした!ご同輩。でもまだ続くんだよなぁコレは…
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