突然の緊急地震速報。ニッポン放送をお聴きの皆さんは「あなたとハッピー」で垣花さん、中瀬さん、熊谷さんのトークを聴いている最中「ピロンピロン♪ピロンピロン♪」と、なんともいえないメロディーのあと「地震です。地震です。」というナレーションが流れてきて驚いたことでしょう。
ちなみにテレビやNHKラジオは震度5弱以上の揺れが予想と気象庁から情報が入ると緊急地震速報が発令されますが、関東の民放ラジオは震度5強以上場合あの音声が自動的に流れる仕組みとなっています。
関東地方では震度5弱では道路などの被害がほとんど報告されないことと(あくまでもほとんどですが)、ドライバーの方々が慌てて急ブレーキを踏んで追突するリスクを考え合わせた結果このような判断になったそうです。
また例の「ピロンピロン♪ピロンピロン♪」は必要以上に不安感を煽ることなく、しかし身の安全を守る気持ちになるような音色とはとどのようなものかと、様々な候補のなかから選ばれたメロディーとなっています。
スマホの「ビューンビューン!ビューンビューン!」はどちらかというと危機感重視の印象がありますが如何でしょう。
私は山手線のなかで「ビューンビューン!」の大合唱を聴きましたが、その瞬間私も含めてまず乗客の皆さんが取った行動はスマホの画面の確認でした。
そして揺れがくるのなかな?という状態で特段何をする訳でもなく、言ってしまえば走行する車内で比較的ボンヤリとその場にいたという感じでした。
本当は身を守るために頭を抱えるとか、しゃがむとか、バーにつかまるという行動をとるべきなのですが、体が動かないというか様子をうかがうというか、まさかねぇと楽観的に考えてしまうというか結局何も行動を起こさないのだということを実感しました。
しかもラジオ屋としてはすぐに携帯ラジオを聴くべきだったのですが、その瞬間考えたことが「このまま急停車して閉じ込められたらどうしよう」と言う事でした。
トイレに行きたかったのです…
今後は、少しでも尿意がある場合はトイレを済ませてから乗ることを心に誓ったのでした。
そんなことはさておき、今の技術ではまだまだ緊急地震速報に誤報は避けられません。
しかし決して「何だよ!オオカミ少年かよ!」思ってはいけません。
自戒の念を大いに込めて申し上げますが、いつか必ずオオカミは来るという前提で「ピロンピロン」や「ビューンビューン!」を受け止めなければならないと改めて思うのです。
ちなみに「ピロンピロン」の後に流れる「地震です」などのナレーションは2007年に収録した私の声です。
やはり必要以上に不安を煽らず、しかし落ち着いて行動がとれるトーンとはどのような感じなのかを試行錯誤した記憶があります。
改めて聴いてみると、少し危機感が足りないのかなと思いました。東日本大震災の後に収録していたらまた異なったトーンになっていたのではないでしょうか。
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