スマホで写真を撮ってアルバムのアプリに入れて、ツイッターやブログに写メをアップするときには「明るさ」や「色合い」「コントラスト」そして「ポップ」などのバーを指であれこれ操作して画質や色味を様々変えて、青空をより強調してみたり夜景をさらに幻想的にする作業は非常に楽しいです。
とまぁスマトフォンにある程度慣れ親しんだ人なら「あぁあれね」となんとなくご理解いただけるのではないでしょうか。
しかし先日のメールテーマ「20才の頃の自分に言ってやりたい事」ではありませんが、今から42年前の自分に、冒頭の「スマホで写真を~」のくだりを伝えることができたら、当時の私は1ミリだって理解ができず「お前大丈夫か?」となるでしょう。
あぁ「電話にカメラがくっつくんだよぉ」「え?受話器のところ?ダイヤルのところ?なんの必要があって電話にカメラ??」という会話をあの頃の自分と交わしてみたい。
すったもんだがあった今年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」が始まりました。
私はその時間はもう寝る体制に入っていますので、夜中に起きてネットの反応を見て「色彩が美しい」「目がチカチカする」など内容よりも画面の色合いの感想ばかりが目について、いったい何が起こったのかと思いました。
そして録画で観た感想はやはり「おーっ!色彩がぁ!」でありました。
緑の田園風景も晴れ渡る青空も、もうスマホの「明るさ」や「カラー」や「ポップ」を目いっぱい振り切ったような鮮やかさで、登場人物が身に着けている衣装ははっきりとした色合いでカラフルなことカラフルなこと。
ドラマの舞台になっている戦国時代は、茶色や黄土色系の地味な色合いの着物だけではなく豊かな色彩がそこにはあったようなのです。
今回の衣装を担当している黒澤和子さんも「戦国時代は日本の歴史のなかでもとても派手な色が使われていた時代です」とNHKのサイトでインタビューに答えていました。
4Kの放送も意識してとのことですが、そういえば黒澤和子さんの父上の黒澤明監督作品「影武者」や「乱」も色彩が印象に残る映画でした。
また「戦国時代」「絵巻物」で画像を検索すると経年劣化はしているもののかなり鮮やかな色合いであったろう兜や着物の数々が登場します。
農民たちがあれほどの色味の着物を着ていたかとなると、これはよくわかりませんが「麒麟がくる」の色合いを私は楽しんで観ることができました。
思えば神社仏閣や仏像も長い年月とともに渋い色合いになってるものの完成当時は極彩色の超ハデハデであったり、日本の伝統芸能の歌舞伎も、そして相撲もその色彩の豊かさに息を飲む瞬間があります。
おそらくは照明の乏しい時代に室内ではあれくらいの色味でなければ人の目を引くことができなかったのでしょう。
また戦前のモノクロの映像に今の技術で色を付けると、浅草の繁華街を歩く女性の着物も相当に派手な色だったりします。
戦後まもなくの日本をGHQが撮影したカラーの映像がありますが、焼け跡を歩く人々が、かなり早い段階で色合いのはっきりしたものを着ている人が多いことにも驚きます。
そしてなんといっても青空の色が力強いことが印象的でした。何もかもが失われてしまったがゆえに、澄んだ空気があの色を出したのでしょう。
タイムマシーンにでも乗って様々な時代の色彩の旅をしてみたいものですが、今の時代の感覚で乗り込んでいくと臭いやら衛生環境のあまりの違いに衝撃を受けるのかもしれません。
私の子供のころですら汗やたばこやトイレや排気ガスは相当なものだと思いますから。
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