上柳昌彦 ラジオの人

2018.06.09

個展とミステリー

10数年前、朝の番組で江戸の町火消の話を取り上げた際に、京橋の老舗のお寿司屋さん「京すし」のご主人岡田親さんと知り合いになりました。

奥様が放送中にニッポン放送の玄関に「寿司職人の主人は趣味で江戸の町火消の絵を描いています!」という手紙を京橋から自転車に乗って届けて下さったことがきっかけでした。

岡田さんは仕事の合間に町火消の錦絵を書き続けて50年、直木賞作家の山本一力さんの本の表紙も手掛けるほどの大変な腕前の方です。

今、久しぶりに銀座・伊東屋さんで「岡田親 錦絵展」が開催されています。

岡田さんがもし北斎だったらというテーマでたくさんの作品が展示されています。

お友達のイラストレーター空山基さんの協力で、江戸の空をエアブラシで描いていますが、この雰囲気がなんとも言えずよかったです。

17日の金曜日までです。久しぶりの銀ブラのお供に是非伊東屋さんの地下のホールにお立ちより下さい。

私の仕事仲間が前作「スマホを落としただけなのに」に続いてまたまた小説を書きました。

ミステリー作家、志駕晃の二作目の作品は「ちょっと一杯のはずだったのに」です。

ラジオの人気パーソナリティで人気女流漫画家でもある西園寺沙也加が密室で殺害されます。

ディレクターで彼女の恋人でもある矢嶋直弥が疑われそして……

作者はラジオのディレクターを経験していますから、そのあたりのディテールも興味深く読んでいただける作品です。

そしてなんとデビュー作「スマホを落としただけなのに」は北川景子さんの主演で映画化が決定し、11月2日に公開が決定しました。

岡田さんといい、私の仕事仲間といい本業以外の趣味が大変な勢いで独り歩きをしています。

かく言うわたくしめは、映画を観てうまい日本酒を飲んでジムの後にビールを飲んでという位ですなぁ。

本当はマイクの前でしゃべることと言いたいのですが、それじゃぁどうもなぁですね。
趣味と実益とまでは言いませんが私も!ということはさておき、
お二人の理想的な人生の送り方に乾杯です!