上柳昌彦 ラジオの人

2016.05.31

御礼二つ

遅ればせながら御礼でございます!

28日土曜日に行われた「HPL試聴実験会」は参加した皆さんから「3Dな音!」「サラウンド映画を観ているように左右から音が回っている感じ」「足音や犬の吠える声が、左から後ろを通って右へ行った」等々感想を頂きました。

「クロ物語」と言うなかなか感動的な話を私が朗読とスーパーテクニックアコースティックギタープレーヤーの堀尾和孝さんの演奏というコラボレーションをヘッドフォンやイヤフォンで聴いていただくというイベントでした。

演奏中の堀尾さん

ニッポン放送のHP「しゃベル」にも掲載されていますが、FM93が受信できるラジオとステレオヘッドフォン等を持ってきて下さいという厄介なお願いごとをクリアした皆さんに体験していただきました。

このHPL(ヘッドフォン リスニングの頭文字)方式を開発した(株)アコースティックフィールドの久保二郎さんの現場での音の左右前後の振り分けのテクニックも素晴らしく、リハーサル一回だけにしてはなかなかの出来栄えではなかったかと思います。

パソコン操作中の久保さん

久保さんによるとこの朗読&ギターを放送に乗せてもヘッドフォン、イヤフォンで聞けばHPLを実感できるということなので、6月2日木曜日の午前5時15分前後から「クロ物語」をオンエアーします。

読経中……ではありません

ただし、イベント当日は技術的な問題で私と堀尾さんはイマジンスタジオの副調整室で収録しているので音は素晴らしくよい状態ではないことと、私もマイクを吹いていたりセリフを少し言いよどんでいるところもあります。まぁライブ音源ということでご容赦を。

そしてもう一つの御礼は報道部上村、森田両解説委員と桜林さんの構成、私のナレーションで制作したドキュメンタリー「東日本大震災から5年…記憶を語り始めた若者たち『こどもたちの震災 ~しゃべっていいんだ』」を日曜日の真夜中にお聴きいただき、感想メールをたくさんお送りいただいたことです。

震災当時小学5年生で被災した子どもたちは、大人たちのよかれという配慮でその体験を語ることはこれまでありませんでした。しかし彼らも高校2年になり、「語り部」として当時の体験を語り始めています。

また、心療内科医の立場からも語ることは非常に大切な事であると説明がなされます。

そのような中で彼らは何を語りだしたかという、今までの震災ドキュメンタリーではスポットが当てられていないテーマを丹念に取り上げています。

「あさぼらけ」宛に感想をいただきましたが、上村さん森田さん桜林さんにも読んでもらいました。

このドキュメンタリーは日曜深夜の一回の放送だけではなくもっと多くの方にお聴きいただきたいと思うのですがなかなか枠がありません。またネットでの配信も考えたのですが、番組の中で使用された楽曲の著作権の問題でこれもなかなかハードルが高いそうです。

いつかまたお聴きいただける機会をなんとか作りたいと考えています。