上柳昌彦 ラジオの人

2016.01.15

ムッシュ!

ムッシュかまやつさんが「金曜ブラボー。」にいらっしゃいました。
 
先日77歳になられたばかりです。私から見れば日本のロックシーンの大御所なのですが、ご本人は本当に腰の低い方でこちらがかえって恐縮してしまいました。
 
ご存知のようにかまやつさんは車マニアです。16歳の時から何十台も車を乗り換えてきました。人が乗っていない車が好きなんですとおっしゃるのですが、
70年代に「日産セドリック」を所有している時期があったのです。
 
これは?と伺ったところ静岡県のつま恋で行われるライブに行く途中、乗っていた車が壊れてしまい急きょ通りかかった中古車屋でその場で購入したのがセドリックだったという話をニコニコ微笑みながらお話になります。
 
私とモッチーはもう腹を抱えて笑ってしまった訳ですが、かまやつさんの凄いところは、若いミュージシャンに対して、この人たちはいいなぁと思えるところなのです。
 
ステージを一緒にやって一番近いところで若手の演奏を見ておーっ凄いなぁやるなぁと感動するのですよ。
 
考えてみてください。若手に対して俺はこうやって来たとか、そんなことは昔もうやったとかその手のことをつい思ってしまいがちでしょ。なんか一言言いたくなるものですよ、普通。
 
しかしかまやつさんは違います。未だにいいものはいいと受け入れることが出来る度量と好奇心の旺盛さお持ちなのです。
 
別の人から聞いたのですが、かまやつさんは後輩に対して決して上から目線にならず、また徒党を組まないのだそうです。
 
そうまさに飄々と生きていらっしゃる。
 
人生の先輩として、ジャンルは異なりますがこういう年輪の重ね方をしていきたいものだとつくづく思った次第です。