上柳昌彦 ラジオの人

2015.12.17

軽減税率?

軽減税率の適用の範囲が毎日のように新聞の一面に載っていましたねぇ。テレビ的にも図などを多用して面白おかしく紹介ができるので相当な時間をかけて説明があったと思います。

外食とは?ということですがお店のテーブルやイス、その他お皿などの飲食設備を利用して食事に関するサービスを提供されることあります。

コンビニなどのイートインで持ち帰り可能なお弁当を食べる場合は軽減税率が適用され8%ですが、返却する食器やトレーが必要な場合はイートインでも軽減税率は適用されず10%になるそうで、なかなか難しいです。

軽トラの後ろで焼き鳥を屋台風に売る場合、イスやテーブルがあると10%です。イスやテーブルがなければ8%という事なのでしょうねぇ。

困ってしまうのはハンバーガーをテイクアウトで頼んだのに、ふと気が変わってイスに腰掛けて食べた場合は8%から10%に切り替わりますが、追加で2%を支払うことになるのでしょうか。

ラーメン屋さんに行って、店の外で食べるからと熱い丼を無理やり持ってイスにも座らず外で立ったままラーメンをすすったらどうなるとか、丼を断って持ち込んだ容器に入れてもらって店外で食べたらどうなるとか、妄想をいたずらに広げるアホな私です。

このような些末な所に注目している間に、もっともっと大事なことが勝手に決められているような気もします。

軽減税率によって税収が減る分の補てんが、別の増税であったり社会保障費の削減になってしまっては、いったいなんのためにとなってしまいます。

母が体調を崩して以来、公的な介護を様々体験しましたが、介護の現場の方々の対応には本当に頭が下がる思いがします。

その一方で、これから先も私たちの世代以降の人々は同じような介護を受けることができるのだろうかとも思います。

これからの社会保障の在り方を、もっと言ってしまえば何を死守して何を諦めるのかを相当真剣に話し合わなければならない時期に来ていることは確かです。

そう思うと、いまの軽減税率の議論がちょっとなぁと思わざるをえません。