上柳昌彦 ラジオの人

2015.11.14

普通でいること

パリの中心部のコンサート会場や郊外の競技場で同時多発的にテロが発生しました。これを書いている14日土曜日の夕方の時点では、120人が死亡し200人以上が負傷したとの報道があります。

フランスでは朝を迎えているので、これからさらに様々なことが明らかになることでしょう。

事件はパリの金曜日の夜10時頃に発生しました。食事をしライブやサッカーを楽しんでいるまさに週末の楽しいひと時を狙ったのでしょう。

この時点では犯行声明もないようなので軽々なことは言えませんが、人々の幸せな気持ちを激しく憎悪する様が伝わってきます。

パリでは1月にも風刺画に対するテロがあったばかりで、またCOP21という国際会議が30日から開幕されるため、おそらくは最高レベルの警戒態勢だったと思われます。

何故テロは行われてしまったのか。防ぐことはできなかったのか。予兆のようなものはなかったのかなど徹底的に分析をしてもらいたいですし、日本も対岸の火事でないことを心したいものです。

とは言え、テロリストは平和や安定や豊かな世の中であることを憎み、不安定で経済を含め混乱をすることを好みます。

警戒は怠ることなく、しかしながら冷静に情報を精査しできるだけ普通の状態であることも大切なのかもしれません。

不確かな情報に惑わされそれを拡散して混乱に陥ることをテロリストは望んでいるのでしょうから。

土曜日、望月さんと海外旅行の説明会の司会を担当しましたが、ここに書いたようなことをお話させていただいてからら、皆さんの了解を得てイベントを始めました。

色々な意味で、今日という日は忘れられない一日になりました。雨の中、なにか心がざわつく落ち着かない日に、イマジンスタジオにお越しいただいたことに心より感謝申し上げます。