水曜日「キキマス!」内で東京駅と新宿駅から雨の状況をレポートしました。水曜日夕方18時の段階でも強い雨を降らす雨雲が縦に長く居座っていて河川の増水など、これからも警戒が必要です。
多摩川の上流にある小河内ダムが正午に水位が上昇したため放流を開始するという報道もあるので、十分にご注意ください。
東京駅では台風接近のため京都旅行から夜戻る予定を早めて午前中の新幹線で東京に戻りこれから群馬や埼玉に帰るというご婦人3人に取材し新幹線が富士川あたりで徐行した話を聞きました。予定を早めて帰るべきか台風が通過してから帰るか、相当に迷われたことでしょう。
東京駅構内の路線図にじっと見入っている年配の女性2人は兵庫県伊丹市から東京駅に着いたばかり。「どちらまで?」と伺うと東京タワーに行きたいとおっしゃいます。そして「どうやって行ったらいいですか」とも聞かれました。同行していた秋田に高校まで住んでいて都内の地理に若干不案内気味な新行アナウンサーが「御成門駅です。三田線の」と珍しく即答します。
なんでそこ即答なんだよと思いながらも、私は東京駅から電車で東京タワーまで行くにはどうすべきかを瞬時に答えられませんでした。
三田線の御成門駅か日比谷線神谷町駅が近いのでしょうが、地下鉄!どうやって関西の年配の女性旅人に!丸ノ内線に乗って大手町に出てなんて説明する能力が残念ながら私にはありませんでした。
「山手線の品川方面行に乗って浜松町駅で降りて、そこから歩けるのですが、結構遠いです。この雨ですから浜松町駅からタクシーに乗っていただくのが一番かも」とお伝えしました。
その後、東京駅八重洲口に出たところ、強い雨の中タクシーを待つ長い列が!あぁこれでは浜松町でも長蛇の列ではなかったかと思いましたが後の祭りです。
そして、「浜松町駅へは先頭車両に近いところに乗って、そこから改札を出てタクシーに乗って下さい」と親切でしょ、東京の人はと言う感じ満載で申し上げたことも思い出しました。が!先頭ではなく最後尾の間違いでした。すいません!ご婦人二人は先頭車両からさらにプラットホームを進み、豪雨の中、小便小僧の像の前で呆然とされていたのではないかと思うと本当に心が痛みます。申し訳ありませんでした。
その後新宿駅に移動して中央本線の状況などを取材。新宿駅発の「スーパーあずさ21号」が運休。甲府からの「特急かいじ」は乗客に聞くと「相模湖あたりで豪雨になってずっと徐行運転だった」とのことで50分遅れで新宿駅に到着しました。
その雨雲が15時半ごろ新宿に到達したらしくひどい雨に。TVの台風中継でもおなじみの南口改札を出ると、甲州街道から雨水がルミネ2や駅構内に流れ込んできます。ルミネの入口では駅職員が手際よく水をT型の道具で押し戻し土嚢を置いて行きます。きっといつもの事なのです。
改札口から観れば線路を覆うようにビルが建ちまだまだ南口界隈も変わっていくのでしょう。
新宿駅南口は高校時代の通学路です。「昔はなぁ、南口は薄暗くて手荷物一時預かり所がポツンとあるだけで戦後の雰囲気が残るなんだか寂しい感じのところだったんだよなぁ」と新人新行アナウンサーにボソッとつぶやいたりするのですが、彼女の反応は「はぁ……」と言う感じでした。
考えてみればいまから40年以上も前の話なのですから、彼女にとってはいったい何時代の話なんだろう???ということだったのですねぇ。いやはや40年前ですって!
構内のアナウンスからは日本語、英語、中国語が流れてきますが、列車の運休や遅延に関しては駅員さんがマイクで伝えるのですね。
しかし事前に収録されたアナウンスでは定時の時刻がアナウンスされていました。また電光掲示にも定時発の時刻が表示されていました。
駅員さんが最新の情報を生で伝えているので私たちはわかるのですが、英語、中国語のアナウンスを聞いている海外からのお客さんは表示を見てもアナウンスを聞いても時間通りだと思ってしまう訳です。
英語、中国語が堪能な方々!このような時はその語学力を是非駆使してください。まぁ海外の方々はそこまで正確に列車が運行されることを望んではいないかもしれませんが……
制作部内のTVには7時のNHKニュースが。音は消されていますが画面に、私がさっきまでいた新宿駅南口が映っています。中継アナウンサーが雨対策の格好でリポートを始めます。突然、画面の下からビニールの雨合羽のフードをかぶりギターを抱えたサングラスの男が滑り込んできてアナウンサーの前に立ちふさがりギターをかき鳴らして歌っています。
カメラとアナウンサーは横に移動しますがギター男は追いかけてなんとか映り込もうとします。カメラがぐるぐる映す場所を変えます。それでも男は写ろうとします。
音声のない状態でしたが、見ているこちらは目が点であります。現場のディレクターとアナウンサーはきっと大目玉をくらったことでしょう。だって急に入り込んできたんですと言っても、この場合は現場が厳重注意を受けることになると思います。
画面には文字情報で「関東に大雨」「土砂災害警戒情報「避難勧告」「避難準備情報」の文字が流れています。大きな災害が発生しないことを願うばかりです。

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