上柳昌彦 ラジオの人

2015.07.22

金時山にて

2年前からトレッキングで奥多摩や丹沢界隈をうろうろしています。登山道に入る前や登山道から降りてくると、手入れの行き届いた田畑が広っています。

電気柵でシカやイノシシの食害を防いでいる光景もよく見かけます。どれほどの電気ショックで追い払っているのだろうと思っていましたが、適切な設備等を怠ると、人の命にもかかわる事態になってしまうのですね。

この時期の田んぼには水が張ってありますから、川がそばになくても漏電対策はしっかりとやって欲しいものです。

富士山の裾野にある「富士サファリパーク」の横を夜通ったとき、「この辺は最近シカがよく出るところなんだよ」と言いながら車を止め、ライトを消したところ車の周りが何頭ものシカに囲まれていて家族で大騒ぎしたことがあります。

人には人の、シカにはシカの都合がありますが、里山が消滅して野生動物が人間のエリアに下りてきたとか、ハンターが高齢化してシカの駆除が追いつかないなどの説明はよく聞きます。奈良のシカはエサをもらって神格化すらされているのに随分立場が違うと思ったら、奈良でも食害の被害が多発していて近隣の農家の方々は相当にご苦労されているようです。

さて、21日正午ごろ大涌谷で微量の火山灰が噴出したというニュースがありました。

いたのです。ちょうどそのころ大涌谷から4~5キロのところに。

何故かと言うと金時山に登りに行ったのですね。

頂上からはカルデラとか外輪山とはこういうことかという箱根の景色が広がります。左上の山に見える白っぽいあたりが大涌谷です。時刻はちょうど火山灰が観測された正午頃なのですが、普段の状態がわからないので比べようがありませんでした。

西を見れば富士山も。あんなところによく3回も登ったものだと思います。
次回は秋も深まったころにもう一度登って、金時茶屋の有名人。金時娘さん(、気なおばあちゃまです)お奨めのきのこ汁をいただきたいと思います。

この狭い国土に活火山が110もあって地震も多い日本列島ですが、そのおかげで温泉や火山活動が作り上げた美しい光景を楽しむことが出来ることを改めて思いました。

しかし家人からは暑いときになにやっているの。倒れても迎えに行かないからねとと呆れられました。標高1212mの山頂の風はTシャツ1枚では寒いぐらいでしたが、途中はいやはや本当に暑かったです。

活発な火山活動が箱根の観光に与える影響はどのようなものかと語ることが出来ればいいのですが、これまた例年の夏の平日の状況がわからないので軽々なことは言えません。

ちなみに小田原から仙石を走る路線バスには行きも帰りも中国かららしい家族連れが何組も乗っていて、中には御殿場のアウトレットで買った荷物を抱えながら箱根観光するという姿も見かけました。凄いパワーではあります。