関東地方も梅雨が明けたものの台風の影響で風が強く天候もコロコロ変わったせいもあり、梅雨からモヤモヤっと夏になった感じがします。
モヤモヤすると言えばこんなことがあります。安倍総理が戦争をしたがっているとは人とは思いませんが、安倍総理率いる自民党の憲法改正案に関してはずっとモヤモヤしています。
実は2年前の春に右足首を骨折した際、何も出来なくなったゴールデンウィークに暇だったもので改正案を読んでみたのです。
たとえば「一切の表現の自由を保障するけれど『公益及び公の秩序を害することを目的とした活動は認められない』という例外を設けます」という条項にモヤモヤを感じます。
経済的な格差や他国への不快感がどんどん募ったりすると、「国民」より「国家」が大事。「個人」より「公」のほうがそりゃ大切でしょという雰囲気に意外と簡単になってしまうのではないでしょうか。
そのような世論の中でもし選挙が行われたら、なんでもかんでも「公益及び公の秩序を害している」という例外を振り回す政治家がゾロゾロと当選する可能性だってあります。
もちろんカルト集団などによる犯罪行為に対抗するためという理由はわかるのですが、拡大解釈し放題となるとこれはこれでなかなか厄介な事態になります。
「政治家の総合的な判断」で国のあり方が大きく変わる可能性があるようですが、ならば子供や孫たちにバトンを渡す日本の将来が私たちの投票の結果で大きく変わってしまうことをもう一度意識して、ひと時のムードに流されず、まったく忘れっぽいんだからと後々言われないように慎重に一票を投じたいものです。
その一方で、なぜこの時期に安保議論が大きくなったといえば、やはりご近所の国々との関係がどうもうまくいっていないことが挙げられますよね。
そういった国々からもかなりの数のマスコミが国会等に取材に来ていたそうですが、私たちは将来的にこの国がどう進んで行くのかを今も大変に悩んでいるという事もちゃんと報道してもらいたいですねぇ。
リベラルの論調と保守の論調が議論を重ねるというより、反リベラルか反保守かお前はどっちだ白黒はっきりさせろぃ!お前の絶対的正義はなんなんだ、何をモヤモヤしているんだと問い詰められても、いやはや困ったなぁとモヤモヤ悩む人も多いと思います。
鎌田實先生の「〇に近い△を生きる」という著書や、北山修さんの「日本人は物事をあいまいに捉えやり過ごすことで様々な問題をしのいできた」的発言に共感を覚えてしまう私のような人間にとって、なかなかモヤモヤが晴れない時代となっております。
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