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2024.11.18

#4【若月舞子さん】「 ブランド 」として再起できる挑戦は今だけ

『スルミ presents トップジャム』は、毎回ビジネスのトップシーンで活躍する方をゲストにお迎えして、成功に至るまでの歩みや他では聞けない素顔まで伺っていく番組です。

放送4回目となる今回は、ファッションブランドANAP代表取締役社長若月舞子さんをお迎えしました。「学生時代からいろいろと起業されているということで、どのような方なのかお会いできるのが楽しみです」という福田アナ。

さて、どんな話が飛び出したのでしょうか!?

福田:ファッション関係の方がゲストというのは初めてですが、まずはプロフィールを紹介していきたいと思います。慶應義塾大学SFC在学中の2018年5月に同級生とIT系スタートアップの会社を起業。2021年には女性用吸水ショーツを手がける企業を設立し、その後売却しました。今年10月からは女性向けファッションブランドANAPの代表取締役社長に就任されています。
もう学生時代から会社を起業されてるっていうことなんですね。

石塚:女性用吸水ショーツを手がけられたのは、ちょうどフェムテックが盛り上がりを見せているときですか?

若月:はい、元々そういうブランドや、女性のものを商品にするっていうところにずっと興味があって。システム系の仕事しかしてこなかったので、目に見えるものをアウトプットしたいなってときに、女性の生理というところを絡めてやろうって思ったのがきっかけですね。

石塚:舞子さん自身がコードを書かれてるエンジニア寄りなのか、代表として女性の吸水ショーツの宣伝をする方に立たれてるか、どちらだったんですか?

若月:高校生ぐらいからエンジニアの勉強を始めていて、ウェブのいわゆる表側のホームページ作るとかっていうフロントの方をずっとやってたんですけど。このショーツに関しては、2人でずっとやっていました。広告は代理店におまかせして、商品を作るところは相棒がやっていて、私はその裏側のチャットボットだったり、そのランディングページ制作とかをコーディングをやってましたね。両方を見るっていう形でやってたので、PM的なポジションが一番多かったかなって。

石塚:リケジョですね。

福田:ずっと理系なんですか。

若月:そうですね。国語とか本当に成績悪くて、算数とか数学はずっと成績が良かったです。

福田:得意を伸ばした形ですね。

若月:文系を諦めて、もう理系に寄ろうと思って。大学は情報系には近いんですけど、理系絡みの感じですかね。

福田:元々は起業をしたくて、コードとかプログラミングとかをされてたんですか。

若月:最初は何か起業したいっていうよりも、自分で目に見えるものを作りたいっていうのがすごく強くかったです。AppleのiPodに出会ったとき、こんなかっこいいのがあるんだ、みたいな。いつかこれを作りたいなって思って、そのための勉強でした。いきなり商品は作れないけど、身近にあったパソコンを開けばコーディングを勉強できるので。そこが入口ですかね。無料でできるし、高校生でもできることはそこしかなくて、コーディングにいきなり入った感じがありますかね。

福田:そんなに簡単にすぐできるものなんですか?

若月:最初は何もわからなかったので、ハッカソン(エンジニアやデザイナー、プログラマーなどのIT技術者がチームで、特定のテーマに沿ってソフトウェアやサービスを開発するイベント)に参加しました。そこで、ゼロイチで何もわかりません、何か作りたいけど何も作れないんで教えてくださいってとこから入りました。ホームページの最初の見た目を作るところから始まって、アルバイトとかインターンをさせてもらいながら勉強するみたいなことを2〜3年やってだんだん覚えてきたっていう感じですかね。

石塚:すごい。なんか私たち企業家ってゼロイチが好きじゃないですか。自分たちで何か世界に物を出してくってことが好きだと思うんですけど、そこからすでに出来上がっている上場企業(ANAP)にジョインをするっていうのは、心境の変化があったのか、どういった経緯で入ることになったんですか?

若月:ちょっと長くなっちゃうかもしれないんですけど。最初の会社ではアプリを作ったんですけど、うまくいかない形で終わってしまって。でも、業務委託という形でホームページを作るスキルがついたので、そういう目先の仕事を取って、とにかくエンジニアの未払い分を返すってことを個人でやってたんですね。

そこからフェムテックのブランドを立ち上げましたけど、どうしても会社として1回ゴールしたいなと思って、売却に踏み切ったというのが理由です。会社ってだいたい上場か売却かの2つだと思うんですけど、今回の売却で1回区切りをつけたいなって思ったのが自分の人生の目標で。それが達成されて、もちろんこの事業を伸ばしていくって気持ちもあったんですけど、やっぱり今しかできない挑戦みたいなところで、今回お声がけをいただいて就任しました。この先、生きてたらこのチャンスはないだろうなみたいなとこがやっぱり一番強かったですね。昔から着ていたANAPが現時点で事業再生で債務超過という大変な状況のときに、自分がずっと好きなブランド、お母さんに買ってもらったアパレルで一番覚えているブランドだったので、そこを再生させる、もう1回ブランドとして引き起こすってところは今しかできないかなと思いました。
なので上場企業で何かしたいというよりANAPというブランドへの思い入れが強かったのかなっていうのはありますね。

福田:迷いはなかったんですか?

若月:めちゃめちゃありました。
本当に大丈夫ですか、みたいなとこは何回も確認はしました。今回、経営陣も全員入れ替わっていてそのメンバーと何回も事前にお会いはしてたんですけど、やっぱり2人体制での会社しか経験がないので。みんな業務委託、契約期間が終了したらいなくなる方もいらっしゃいますし。いきなり何十人というところで、自分にはそんな知識がなかったので、自分の得意領域を伸ばせることは頑張りますと。ウェブとかマーケティングはもちろんコミットしますよ。でもそこ以外の自信ありません、ってとこは何回も議論しました。そこに強い方をボードメンバーに入れようとか、もちろん全部できないところは皆さんもわかってたので、それぞれ担当を決めようみたいな。そういうこともあって、執行役員制度が復活しました。責任の所在をわかりやすくして、ちゃんと縦割り組織にして、誰が何をするかを明確にしよう、ということにしたのも経緯があったんですよね。

福田:女性起業家ならではの悩みとかもやっぱりあると思うんですけれども、社長に就任されてまだ日が浅いと。

若月:2024年10月3日からです。

福田:そんなタイミングでここで喋ってもらえるなんてかなり貴重ですよ。

石塚:私たちが最初に捕まえたっていうことを言っておきましょう(笑)

福田:今後の目標っていうとちょっと大きいかもしれないですけど、直近でもいいですし、どうしていきたいみたいな思いはありますか?

若月:会社としてもADRという方法を取っていますけど、それはちょっと形式ばってるものではりますが、3期以内の黒字化ってとこは絶対の目標にはしてます。
会社として、ブランドとして、というところにはなってくるんですけど、やっぱりリブランディングは絶対しようと思ってて。当時ANAPがギャルブームの代表として原宿人気に乗かっていたところはありましたけど、今は正直勢いもないですし。アパレル産業自体がハイブラか安いものかの二極化していますが、もっと中間というか、値段では安くはできないけどデザイン力だったり、この商品を着てるのがかっこいいってなるような、そういうANAPの風をもう一度起こしたいなと思っています。それは来年以降、本当にリブランディングという形で、ちゃんとかっこいいブランドみたいな。そういうふうに周りにもう1回思ってもらえるようなところを目指していこうと動いています。

福田:若月さんの明るくてみんなを楽しませたいという空気が伝わってきましたね。もちろんそこだけじゃなくって、ご自身で努力されたり、いろんなものを跳ね返したり、努力を重ねられてきた人生だったんだなっていうのをすごく感じました。

石塚:マインドが女性起業家として結構似てるなっていうところと、ガッツと本当に根性ある方だなと思いました。お話できてよかったです。

さて次回はどんなゲストが登場するでしょうか?お楽しみに。

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    福田典子

    福田典子

    1991年生まれ。株式会社SCOグループ広報・COC兼アナウンサー。
    2013年立教大学経営学部を卒業後、RKB毎日放送入社。情報番組やスポーツ番組を担当し、福岡ソフトバンクホークス番リポーターとして活躍。2016年テレビ東京に中途入社。「モヤモヤさまぁ〜ず2」の3代目アシスタントに抜擢。そのほか主な担当番組は「よじごじDays」「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」等。野球、ゴルフ、卓球、フィギュアスケート、柔道、競輪、ソフトボールなどスポーツ中継の経験を生かし、リオ、平昌、東京と3大会のオリンピック報道にも携わった。2024年3月末日にテレビ東京を退職し、フリーアナウンサーとしても活動する。一児の母。

パートナー
  • 株式会社スルミ 代表取締役CEO 石塚つばさ
    株式会社スルミ 代表取締役CEO 石塚つばさ
    株式会社スルミ 代表取締役CEO 石塚つばさ

    株式会社スルミ 代表取締役CEO 石塚つばさ

    日本大学大学院法学研究科知的財産専攻博士前期課程修了。
    経営者の祖父の影響を受け大学在学中である2020年に株式会社スルミを創業。
    女性活躍支援、DX人材の育成および生成AIのプロダクト開発やコンサルティングを行っている。
    大学在学中に芸能活動を経て、ミスワールド・ミスユニバースなど
    世界的ミスコンのファイナリストとしてSDGsをテーマに世界に向けて発信し受賞歴もある。
    青年版ダボス会議”One Young World"Manchester Summit2022および
    ILS TOP100スタートアップにも選出された。一般社団法人生成AI普及活用協会
    (GUGA)執行委員、一般社団法人デジタルサロン協会 理事、日経xwomanアンバサダー、
    NewsPicksプロピッカー、TSUTAYA「Discover us」コラムニストなども務める。