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3/29の3本目は、高橋一生さんと渡辺一貴監督!『岸辺露伴は動かない』のタッグが再集結し、岡山に伝わる妖怪をモチーフに、岡山の森で撮影された
『脛擦りの森』

荒木飛呂彦氏の人気コミックの実写化『岸辺露伴は動かない』シリーズを大ヒットに導いた渡辺一貴監督、初のオリジナル作品です。
渡辺監督が岡山の森に出向き、この地に古くから伝わる妖怪伝承「すねこすり」からインスピレーションを得て、オリジナル脚本を執筆。人里離れた森で起こる、神秘的で美しくも残酷な愛の物語が描き出されます。

深~い森の中、足を怪我した若い男が彷徨っていました。「もう限界だ!」倒れそうなその瞬間、男は、女の甘い歌声のような美しい囁きのような声に導かれ、森の奥にぱっくりと空いた洞窟の先にある古い神社にたどり着きます。
そこには謎の老人と若く美しい妻が暮らしていました。
看病を受け、傷も癒えた若い男は、そこで、夢のような、時の止まったような時間を過ごします。
繰り返される穏やかな日々、すべては永遠に続くかに思えたのですが…。

主演は、高橋一生さん。4時間に及ぶ特殊メイクで森の奥で暮らす老人に扮します。
謎の女・さゆりには、2度目の映画出演、17歳の新星・蒼戸虹子さん。
森に迷い込む若い男は、このコーナーでもご紹介した『見はらし世代』で初主演を務めた黒崎煌代さん。

登場するのはこの3人だけ。しかも61分。
ほとんどセリフがなく、とっても神秘的で不思議…なのにスクリーンから目が離せない魅力のある物語。
ひとえに3人の俳優たちの圧倒的な演技力と映像の美しさとその深さのおかげだと思います。

撮影は、横溝正史作品のロケ地としても知られる岡山県の高梁市、 新見市で行われました。
穏やかな時の流れ、澄んだ空気、美しい深い緑に包まれた岡山の大自然と歴史的な建造物、そこに佇む俳優たち…とすべてが調和し、観ている私たちも、まるで物語の森の中に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥ります。

そこで感じるのは、妖怪の昔話やホラーなどではなく、美しくも恐ろしい、恐ろしくも哀しい、哀しくも忘れ得ぬ深い愛…それに気づいてしまったら、進むことも後戻りすることもできず、ただ立ち尽くすしかない気分になるのです。

『脛擦りの森(すねこすりのもり)』
4月10日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
公式サイト:映画『脛擦りの森』公式サイト
高橋一生、蒼戸虹子、黒崎煌代
監督・脚本:渡辺一貴
配給:シンカ
Ⓒ『脛擦りの森』プロジェクト

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