ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.11.23

サンデー早起キネマ『佐藤さんと佐藤さん』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

11/23の3本目は、共感マックス!ふたりの出会いから結婚生活を描く15年の物語
『佐藤さんと佐藤さん』

主人公はふたりの佐藤さん。活発でダンス好きなアウトドア派の佐藤サチと、正義感が強くて真面目なインドア派の佐藤タモツ。
大学の「珈琲研究会」で出会った2人は、性格は正反対なのになぜか気が合い、同棲を始めます。
5年後、弁護士を目指しているタモツは司法試験に失敗。会社員のサチは、独学を続けるタモツに寄り添うため、働きながら一緒に勉強して司法試験に挑むことに。
さらに3年後、司法試験に受かったのはタモツではなく、挑戦を応援していたサチでした!
そんな中、サチが妊娠してふたりは結婚。産後すぐに弁護士として忙しく働き始めたサチと、試験勉強をしながら家事・育児・バイトに明け暮れるタモツは、だんだん衝突するようになっていくのです…。

初共演にしてW主演。
サチ役は、『ケイコ 目を澄ませて』で数々の映画賞を受賞し、大きな印象を残した岸井ゆきのさん。朗らかさと芯の強さを併せ持つ存在感が、サチというキャラクターに深みを与えました。
タモツには『エゴイスト』で繊細な演技を見せ、高い評価を得た宮沢氷魚さん。自分なりに最善を尽くしながらも社会やパートナーとの距離にもどかしさを感じるタモツの心の揺れを、丁寧に表現しました。

監督は、『ミセス・ノイズィ』の天野千尋氏。
出産後、夫の収入で暮らしていた時のご自身の経験が出発点になっています。
「夫が外で働いて自分は家事・育児の毎日の中で、アイデンティティを失った感覚になってしまって。社会から取り残されたような孤独感に陥ってしまい、ストレスから夫に当たってしまうことも多々ありました」と話しています。

その経験が生かされたなんとも切なく胸にグッとくる作品でした。
サチは自転車を漕ぎながらよく歌うのですが、その歌が彼女の心情とリンクしていて、同じ歌詞なのに、楽しかったり悲しかったり…サチと一緒に笑ったり泣いたりしました。
あんなに好きだったのに、日々の雑多な生活に追われるとすれ違ってしまう…なんて悲しいことなのでしょう。
そして、どんなに幸せでも、どんなに辛いことがあっても、人生は、ずっと続いていくのです。
今、夫婦生活を送っている方はもちろんですが、誰かと大切な時間を過ごしたことがある方なら、「わかる!」「あるある!」…と誰でも共感できるはずです。

『佐藤さんと佐藤さん』
 11月28日(金) 全国ロードショー

公式サイト:映画「佐藤さんと佐藤さん」公式サイト
配給:ポニーキャニオン
岸井ゆきの 宮沢氷⿂
藤原さくら 三浦獠太 ⽥村健太郎 前原 滉 ⼭本浩司 ⼋⽊亜希⼦ 中島 歩
佐々⽊希 ⽥島令⼦ ベンガル
監督︓天野千尋
脚本︓熊⾕まどか 天野千尋
⾳楽︓Ryu Matsuyama Koki Moriyama(odol)
主題歌︓優河「あわい」(ポニーキャニオン)
配給︓ポニーキャニオン
製作プロダクション︓ダブ 2025 年/⽇本/カラー/アメリカンビスタ/DCP/
5.1ch/114 分
Ⓒ2025『佐藤さんと佐藤さん』製作委員会

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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