ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.11.22

サンデー早起キネマ・番外編『女性の休日』

毎週おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
今回は番外編。オンエアとは別に、是非ご覧頂きたい作品をご紹介します。

北欧アイスランドが「ジェンダー平等先進国」となる大きなきっかけとなった運命の1日を振り返るドキュメンタリー
『女性の休日』

今や女性大統領と女性首相が統治するジェンダー平等先進国アイスランド。
世界経済フォーラム(WEF)が発表した2025年版のジェンダーギャップ指数では、 アイスランドが16 年連続 1 位でした。(日本は、148カ国中118位でG7最下位!)
なぜアイスランドはジェンダー平等先進国になれたのでしょうか?
そのきっかけとなったのが、「女性の休日」です。今から50年前の1975 年 10 月 24 日、アイスランド全女性の 90%が仕事や家事を一斉に休んだ、前代未聞のムーブメント。そのせいで国は機能不全となり、女性がいないと社会がまわらないことを証明したのです。

シスターフッド(女性たちの連帯)の革命「女性の休日」は、“男女平等の実現”という明確な目標のもと、みんなで「休む」ことで女性の存在意義を可視化し、ユーモアと柔らかさで参加しやすくした持続的社会運動モデルです。
活動家だけでなく、普通の女性たちも連帯して踏み出した一歩は、誰もが生きやすい社会のために「いまを変えたい」人たちに、勇気とインスピレーションを与えてくれます。

女性が一斉に休むといっても一筋縄ではいきません。
誰にも確信がなかった「女性の休日」は、どのように成し遂げられたのか、何が女性たちを突き動かしていったのか…運命の 1 日に向けてのストーリーが、当事者たちによる愉しげな証言と貴重なアーカイブ映像、絶妙に差し込まれるカラフルなアニメーションで、ポップに、エモーショナルに語られます。
インターネットもスマホもない時代に「女性の休日」はなぜ成功したのか、不思議ですよね。

本作を手掛けたのは、エミー賞受賞歴のあるアメリカ人監督パメラ・ホーガン。アイスランド旅行中に偶然知った「女性の休日」に興味を持ち、映画化を熱望。
アウトサイダーの視点でアイスランド制作チームとコラボし、この知られざるムーブメントを、あれから 50 年という最高のタイミングで見事に映し出しました。

本当に元気になれる作品でした。
女性たちがひたむきに頑張っているのですが、ユーモアもあって素敵なのです。
女性が元気な国は、国力が底上げされるイメージがあります。
初めて女性総理大臣が誕生したばかりの日本はまだまだだなと思ってしまいました。
でも結局、男だの女だのは関係ないんですよね。みんながギスギスではなく、たおやかに柔らかくユーモアをもって生きられる世の中になって欲しい…そのヒントがこの作品の中にあります^^

『女性の休日』
10月25日(土)より、シアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー

公式サイト:映画『女性の休日』オフィシャル・サイト
監督:パメラ・ホーガン
出演:ヴィグディス・フィンボガドッティル、グズルン・エルレンズドッティル、アウグスタ・ソルケルスドッティル 他
エンドクレジットソング:ビョーク
2024年/アイスランド・アメリカ/アイスランド語・英語/71分/原題:The Day Iceland Stood Still 
後援:アイスランド大使館 
提供・配給:kinologue 
© 2024 Other Noises and Krumma Films.

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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