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7/6の1本目は、夏の砂のように乾ききった心に沁み込む一筋の希望を描切なくて温かいひと夏の物語
『夏の砂の上』

原作は、長崎出身・松田正隆氏の戯曲。《読売文学賞 戯曲・シナリオ賞》を受賞し、何度も舞台で上演されています。
玉田真也監督が自身の劇団でも上演し、ついに念願かなって映画化され、「第27回上海国際映画祭」では、審査員賞を受賞しました。

舞台は、雨が一滴も降らない、カラカラに乾いた夏の長崎。
幼い息子を亡くした喪失感から妻・恵子と別居中の小浦治は、働いていた造船所が潰れても新しい職を探さず、ふらふらしています。
狭い町では、自分の元同僚・陣野と妻の関係も周知の事実となっています。
ある日、そんな治の前に、妹の阿佐子が、17歳の娘・優子を連れてやってきます。阿佐子は、ひとりで博多の男の元へ行くため、しばらく優子を預かってほしいというのです。
こうして突然、治と姪の優子との同居生活がはじまります…。

主人公・小浦治役は、脚本を読んだ瞬間「これは良い作品になる!」と、共同プロデューサーも買って出たオダギリジョーさん。
父親の愛を知らずに育った優子には、次のNHK連続テレビ小説のヒロインに抜擢された髙石あかりさん。
悲しみを共有し再スタートができない夫への「静かな怒り」を秘めた妻・恵子に松たか子さん。
父親のいない優子を兄に預け、男の元へはしる奔放な妹・阿佐子に満島ひかりさん。
バイト先の先輩で優子に好意を寄せる・立山を高橋文哉さん。
治が働いていた造船所の同僚に森山直太朗さんと光石研さんなど…豪華なキャスト陣が作品世界に彩りを添えています。

撮影は、去年の9月全編オール長崎ロケで行われました。坂の多い美しい長崎の街がまるでもう一人の主人公かのように存在感を放っています。
坂の階段を上がったり下りたりしないと生活できない日々は、まるで人生そのもののようですし、雨が降らず暑くて大変な夏も人生のひと時のよう。その中で優子というきっかけで、治の中に何かが生まれていくのです。それは小さなものかもしれないけれど、きっといつか大きく育っていくのだろうなと思わせてくれる光が見えました。その機微を演技に託してくれたオダギリジョーさんが本当に素晴らしかったです。
生きていれば辛いことが沢山ありますが、それでも生きていれば希望も持てるのだと、この夏の暑さにうんざりしている私たちに優しく語りかけてくれました。

『夏の砂の上』
7月4日(金)全国公開
公式サイト:映画『夏の砂の上』オフィシャルサイト 7.4 FRI 全国公開
オダギリ ジョー、髙石あかり、松たか子、森山直太朗、高橋文哉、光石研、満島ひかり
監督・脚本:玉田真也
原作:松田正隆(戯曲「夏の砂の上」)
音楽:原 摩利彦
配給:アスミック・エース
Ⓒ2025 映画『夏の砂の上』製作委員会

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