ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.06.29

サンデー早起キネマ『クリムト& THE KISS -アート・オン・スクリーン特別編-』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

6/29の2本目は、映画館で味わう世界の美術展
『クリムト& THE KISS -アート・オン・スクリーン特別編-』

「アート・オン・スクリーン(原題:Exhibition on Screen®)」は、
世界の美術展や数々の絵画を高画質の映像におさめ、映画館の大スクリーンで鑑賞するアートドキュメンタリーシリーズです。
これまでに30本以上が制作され、世界66ヵ国で200万人以上を動員。
日本ではシリーズ第5弾の今回は、19世紀から20世紀後半にかけて活躍したウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトが主人公です。

日本の蒔絵の影響も受け金箔を使った荘厳な作品や女性を美しく描いた作品が多く、日本でもファンが多いですよね。
そのクリムトの代表作「接吻」を中心に、「ユディトⅠ」、「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」、「ベートーヴェン・フリーズ」など数々の作品を、美術館のキュレーターや世界的な専門家などが丁寧に解説してくれます。
時代と共に移り行く都市ウィーンの中で、芸術家としてクリムトがどのような影響を受け、どのように変遷を遂げたのか、作品の移り変わりも興味深いですし、特に世界でよく知られ、複製されている絵画「接吻」の解説にはワクワクしました。
1908年頃ウィーンで描かれたこの絵は、未知のカップルが岸壁で抱き合っている様子を表現、描かれて以来、その神秘性、官能性、まばゆいばかりの色彩で見るものを魅了してきました。
本物の金、デコラティブなデザイン、象徴主義、煮えたぎるエロチカなど、この絵画の細部にまで迫り、新しい世界が古い世界と戦っていた世紀末のウィーンの驚くべき時代へと私たちを誘います。
この絵が収蔵されているヴェルヴェデーレ美術館の修復士の方々の解説は特に面白かったです。

実際にウィーンに行くことは難しいですが、映画館に行けば、眩いばかりのゴージャスなウィーンの街も荘厳なクリムトの作品も楽しめるのです。しかも素晴らしい解説付き!
時代とともに様式や表現の変化を取り入れ、自らの表現に挑戦し続けたクリムトの作品と、彼のスキャンダラスな生涯に迫るアートドキュメンタリーで、心が豊かになる時間を過ごしませんか?

『クリムト & THE KISS -アート・オン・スクリーン特別編-』
2025年7月4日(金)〜全国順次公開

特設サイト:https://artonscreen.jp/
LVJサイト:https://liveviewing.jp/klimt/
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
©Seventh Art Productions

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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