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3/9は、幸せは十人十色だと実感する作品2本と映画祭をご紹介。
1本目は、優しい笑いと温かな涙あふれる感動の実話。読み書きができない夫と幸せを教えてくれた妻が歩んだ人生
『35年目のラブレター』
主人公は、貧しい家に生まれ、ほとんど学校へ通えず読み書きができない西畑保。苦労の末寿司職人になり、やがて素敵な女性・皎子と出会い、めでたく結婚します。
保は、読み書きができないことを皎子に言えずにいましたが、半年後、ついにばれてしまいます。皎子は、別れを覚悟した保の手を取り「今日から私があなたの手になる」と言ってくれます。
2人の女の子にも恵まれ、ずっと仲良く寄り添うように生きてきた2人。定年退職を機に、保はあることを決意します。
「最愛の妻に、これまでの感謝を込めたラブレターを書こう!」
そのため、夜間中学に通い始めるのです。じっくりと粘り強く教えてくれる担任の谷山先生、そして年齢・国籍も違う同級生たちと共に学ぶ中で少しずつ文字を覚えていく保。歳を重ね物覚えが悪いため5年以上の月日が過ぎた頃、2人は結婚35年を迎えていました。
いつまでも続くと思っていた変わらない幸せな日常。書いては消し消しては書いたラブレターがあと少しで完成という頃、突然、皎子が病に倒れてしまうのです…。
この、実在する西畑夫妻の感動的なエピソードは、各メディアで取り上げられ、創作落語にもなりました。
そのエピソードに深い感銘を受けた『今日も嫌がらせ弁当』の塚本連平監督が、映画化を熱望。保さん自身も驚く、豪華キャストで実写映画化されたのです。
西畑保を演じるのは、国民的スター、笑福亭鶴瓶さん 。奥さんが大好きでいつも一生懸命!笑顔が可愛らしく、鶴瓶さんにピッタリな役柄です。
妻・皎子には、何歳になっても失われない透明感、美しさと可愛さが同居する原田知世さん。
鶴瓶さんと原田さんの“歳の差夫婦”にちょっとピンと来なかったのですが、作品を見たら、こんなにしっくりくる夫婦はいない!と驚きました。
若かりし頃の保と皎子を演じたのは、重岡大毅さんと上白石萌音さん。可愛いご夫婦、こちらもピッタリ!
他に、皎子を育てた姉に江口のりこさん、寿司屋の大将に笹野高史さん、夜間中学の教師・谷山に安田顕さんと、素晴らしい俳優陣が脇を固めます。
「何歳からでも、やろうと思えばできる」という力強いメッセージは、老若男女、誰の胸にも響きます。
自分を肯定できるってなんて幸せなことなのでしょう…苦労も笑い飛ばすようなご夫婦の人生の歩みに、後半は涙が止まらなくなります。
温かな笑いと忘れられない素敵な言葉が沢山詰まったこの作品は、監督をはじめスタッフの皆さんが書いた私たちへのラブレターなのかもしれません。
『35年目のラブレター』
3月7日(金)全国公開
公式サイト:『35年目のラブレター』映画公式サイト
笑福亭鶴瓶 原田知世
重岡大毅 上白石萌音
徳永えり ぎぃ子 辻本祐樹 本多 力
江口のりこ 瀬戸琴楓 白鳥晴都 くわばたりえ
笹野高史 安田 顕
監督・脚本:塚本連平
配給:東映
©2025「35年目のラブレター」製作委員会
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