ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2024.12.01

サンデー早起キネマ『ザ・バイクライダーズ』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/1は、映像の素晴らしさと役者さんたちの見事な演技に脱帽する3本。

2本目は、オースティン・バトラー主演。60年代のアメリカを舞台に描く伝説的モーターサイクルクラブの栄枯盛衰
『ザ・バイクライダーズ』

『ラビング 愛という名前のふたり』のジェフ・ニコルズ監督が、アメリカの写真家、ダニー・ライオンの写真集「The Bikeriders」からインスピレーションを得て作られました。
写真集は、社会的な変化が激しかった60年代に実在した世界3大規模を誇るバイク集団“Outlaws Motorcycle Club”の日常を切り取ったものです。

舞台は、1965年のアメリカ・シカゴ。
不良とは無縁の真面目なキャシーが、出会ってからたった5週間で結婚を決めたのは、喧嘩っ早くて無口なバイク乗りのベニーでした。
荒くれ者のライダーたちを仕切るジョニーの側近にもかかわらず、群れを嫌い、狂気的な一面を持つベニーの存在は異彩を放っていました。
やがてジョニーの一味は、“ヴァンダルズ”という名のモーターサイクルクラブへと発展。入会希望者が後を絶たず各所に支部が立ち上がります。その結果、クラブ内の治安は悪化。敵対クラブとの抗争が勃発し、犯罪も横行します。ジョニーは、自分が立ち上げたクラブがコントロール不能な状態に陥ってしまったことに苦悩していました。
一方、バイクと暴力に明け暮れるベニーの危うさにキャシーは不安を抱え、ベニーは自分を束縛しようとするキャシーとの将来に葛藤していました。
そんな中、暴走が止まらないヴァンダルズの内部で、最悪の事態が起こってしまうのです…。

物語は、キャシーのインタビューで過去を振り返りながら進みます。
そのストーリーテラーであるキャシー役には『最後の決闘裁判』のジョディ・カマー。気が強く、愛情豊かなキャシーがすごく魅力的でした。
喧嘩っ早いバイク乗りベニーに、『エルヴィス』のオースティン・バトラー。背中にヴァンダルズの紋章を付けた革ジャン姿、バイクに乗るのもタバコ吸うのもすべてがカッコいい!
そしてヴァンダルズのカリスマ的リーダー・ジョニーには『ヴェノム』シリーズのトム・ハーディ。荒くれ者たちを統率する懐深いリーダー役がピッタリ。

クラブは、だんだん若者が増えて話が通じなくなり、最初の目的がどんどん変わってしまいます。
バイクを愛するアウトサイダーたちにとって唯一の居場所だったのに…。
ただ家族のような仲間と一緒に走りたかっただけなのに…。
バイクには乗ったことはありませんが、なぜか懐かしい香りがするんですよね。男たちの戻らない青春の黄金時代…音楽もとってもかっこいいです!

『ザ・バイクライダーズ』
2024年11月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開

公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/the-bikeriders
監督・脚本:ジェフ・ニコルズ『テイク・シェルター』
出演:オースティン・バトラー、ジョディ・カマー、トム・ハーディ、マイケル・シャノン、マイク・フェイスト、ノーマン・リーダス
2023年/アメリカ/シネマスコープ/116分/カラー/英語/5.1ch/原題『THE BIKERIDERS』/字幕翻訳:松浦美奈/映倫区分:G 映倫番号:60193/配給:パルコ ユニバーサル映画
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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