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10/27は、名優たちの豪華共演！涙で洗われた心が温かくなる、とっておきの3本をご紹介。

3本目は、黒木華さん主演、すべての秘密が繋がる時、温かな涙があふれだす
『アイミタガイ』

原作は、中條てい氏の小説。「アイミタガイ」＝「相身互い」とは、誰かを想ってしたことは、巡り巡って見知らぬ誰かを救い、やがて自分の元に返ってくるという意味。
「お互い様」「持ちつ持たれつ」という感じでしょうか。何気ない毎日をやさしく照らす、とてもあたたかい物語です。

ウェディングプランナーとして働く梓の元に、ある日突然、親友の叶海が亡くなったという知らせが届きます。
心の整理がつかず、交際中の澄人との結婚にも踏み出せず、叶海とのトーク画面に、変わらずメッセージを送り続ける梓。
同じ頃、叶海の両親は、とある児童養護施設から娘に宛てたカードを受け取っていました。
そして遺品のスマホの電源を入れると、何通もメッセージが届いていると通知が…。
一方、仕事場で金婚式を担当することになった梓は、ピアノの演奏を頼みに、叔母に紹介されたこみちの家に行きますが、そこでふと中学時代の記憶がよみがえってきます。
叶海と二人で聴いたピアノの音色…そう、大事なときに背中を押してくれたのはいつも叶海でした。梓は思わずメッセージを送ります。
「叶海がいないと前に進めないよ」
その瞬間、読まれるはずのない送信済みのメッセージに一斉に既読がついて……。

かけがえのない存在だった親友を失い立ち止まってしまった主人公・梓を中心に思いがけない出会いが連鎖し、大きな輪になっていく群像劇。
梓役は『八犬伝』でも大活躍の黒木華さん、交際相手の澄人に中村蒼さん、親友の叶海には藤間爽子さん、そして、こみちに草笛光子さん、他に、安藤玉恵さん、松本利夫さん、升毅さん、西田尚美さん、田口トモロヲさん、風吹ジュンさんなど、実力派が顔を揃え、本当に素敵な人間ドラマを作り上げています。

短編連作集「アイミタガイ」を原作に『台風家族』の市井昌秀監督が脚本の骨組みを作り、『ツレがうつになりまして。』の佐々部清監督が魂を注いだ企画。
しかし、映画化の途中で佐々部監督が急逝され、そのバトンを相当な覚悟を持って受け取ったのが草野翔吾監督でした。
「自分でも気づいていないような出会いの大切さを映画館で感じてもらえたら」と語っています。

「情けは人のためならず…」といいますが、人の想いは巡り巡って自分に戻ってくると信じられますし、その間にみんなの想いを巻き込んでどんどん優しさの和が広がっていくような気がします。
SNSで人を攻撃し炎上してしまうような今だからこそ、観て頂きたい作品です。
こんな世界もある…というより、本当はこんな世界に生きているんだと気づかせてくれます。

『アイミタガイ』
2024年11月1日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

公式サイト：映画『アイミタガイ』オフィシャルサイト　2024年11/1公開
出演：黒木華
中村蒼 藤間爽子
安藤玉恵 近藤華 白鳥玉季 吉岡睦雄 ／ 松本利夫（EXILE） 升毅 ／ 西田尚美 田口トモロヲ
風吹ジュン／草笛光子
原作：中條てい「アイミタガイ」（幻冬舎文庫）
監督：草野翔吾
脚本：市井昌秀 佐々部清 草野翔吾
音楽：富貴晴美
配給：ショウゲート
© 2024「アイミタガイ」製作委員会