ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2023.11.26

サンデー早起キネマ『隣人X -疑惑の彼女-』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
11/26は、映画のチカラに引き込まれる3本をご紹介。

1本目は、思いもよらない設定に驚く異色のミステリーロマンス
『隣人X -疑惑の彼女-』

惑星Xで紛争が起き、故郷を追われた惑星難民Xを日本も受け入れることになります。人間そっくりの姿になれる能力があり、人間を決して傷つけないというX。
しかし、人々は、謎の存在Xに不安や恐怖を感じ、隣にいるかもしれないXを見つけ出そうと躍起になっていたのです。
駆け出しの週刊誌記者・笹は、一発逆転のスクープのため、正体を隠してXではないかと疑われる良子に近づきます。2人は少しずつ距離を縮め、やがて笹は良子を愛し始めるですが、良子がXかもしれないという疑いを払拭できずにいました。
そんなある日、笹はXを目撃!良子への想いと本音を打ち明けられない罪悪感、記者としての矜持に引き裂かれる笹が最後に見つけた真実とは?

人との関わりを避けてひっそりと生きる良子役は、7年ぶりに映画主演の上野樹里さん。
そんな良子に惹かれていく週刊誌記者・笹を林遣都さんが演じました。
他に、台湾の実力派ファン・ペイチャさん、野村周平さん、川瀬陽太さん、嶋田久作さん、原日出子さん、バカリズムさん、酒向芳さんなど実力派が顔を揃えました。
誰もがこの作品には欠かせない、素晴らしい演技を見せています。

原作は、フランス在住のパリュスあや子さんの同名小説。結婚してフランス移住し、自分自身が“移民”になって初めて知った感情や体験を元にこの小説が生まれたそうです。
その原作に新たな視点を盛り込み完全映画化したのは、『ユリゴコロ』の熊澤尚人監督。
「本作は私たちの中にある見えない偏見、無意識・無自覚の偏見の話だと思っている。Xは誰か?と思った瞬間に、私たちの心にはXに対する偏見の芽が生まれる。この偏見の芽とどう向き合うか?この映画を観て考えて頂ければ嬉しい」と話しています。

Xは、何も惑星難民Xだけではなく、ちょっと自分と違う人やよそ者だったりするんですよね。
警戒心や、無意識に遠ざけようとする気持ち…誰にでもある気持ちとどう向き合っていくのか。偏見や恐怖を乗り越え、隣にいる人を大切に想う優しさに気付けるのか。
グローバル化が進み、個の違いを認め合う必要がある今、是非ご覧頂きたい作品です。

『隣人X -疑惑の彼女-』
12月1日(金)新宿ピカデリー 他全国公開

公式サイト:https://happinet-phantom.com/rinjinX/
出演:上野樹里 林 遣都
黃 姵 嘉 野村周平 川瀬陽太/嶋田久作/原日出子 バカリズム 酒向 芳
監督・脚本・編集:熊澤尚人
原作:パリュスあや子「隣人X」(講談社文庫) 音楽:成田 旬
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 ©パリュスあや子/講談社

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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