ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2023.03.05

サンデー早起キネマ『エッフェル塔~創造者の愛~』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
3/5は「人との出逢いが人生を変える」という奇跡を見せてくれた愛の映画を3本。

2本目は、史実を基に想像の翼を広げた愛と感動と驚愕のヒューマン・エンターテインメント
『エッフェル塔~創造者の愛~』

1889年「パリ万国博覧会」の最大の呼び物となった《エッフェル塔》誕生の物語です。
高さ300m・100%鉄製、当時としては異例尽くしの建造物の設計に挑んだのは、ニューヨークの自由の女神の制作者として名を馳せていたギュスターヴ・エッフェル。
「ブルジョワも労働者もみんなが楽しめるように、パリの真ん中に作る」と宣言!
コンクールで優勝した彼が指揮をとり、華々しく建設が始まりましたが、環境や景観破壊を理由に、パリ市民や芸術家、バチカン教皇までが反対する始末!
やがて、世論に動揺する作業員たちが賃上げを要求。建設は暗礁に乗り上げます。栄光の頂点からまさかのどん底に突き落とされたエッフェル!しかし彼は諦めませんでした。
なぜ、彼は塔を作り上げることができたのか?その陰には一人の女性への愛があったのです。

ギュスターヴ・エッフェルを演じたのは、『真夜中のピアニスト』『彼は秘密の女ともだち』、日本では『タイピスト!』も大ヒットしたロマン・デュリス。
労働者階級出身の男が自らの努力で人生を切り開いていく姿、とてもエネルギッシュでした。
そして、若きエッフェルと恋におち、再会の果てに再び激烈な愛に身を投じるアドリエンヌ役は、『ナイル殺人事件』のエマ・マッキー。
彼女の強い意志が感じられる深い眼差しの演技が本当に素晴らしいのです。
最後のシーンはグッときますよ~。

「エッフェルとアドリエンヌは結婚の約束をしたものの彼女の両親に引き裂かれた」という事実を元に、なぜ、彼がエッフェル塔を作ることになったのかという部分をフィクションとして入れ込み、壮大なラブストーリーを作り上げたのは、マルタン・ブルブロン監督。
フィクションとも言い切れないと思えちゃう真実味が、この作品にはあるんですよね。
エッフェルを支えたアドリエンヌとの愛…戦争に敗れ荒廃した雰囲気が漂う19世紀のパリに希望をもたらしたのが、その愛の証=美しくも壮大なエッフェル塔なのかもしれないなと思いました。
だんだん出来上がっていくエッフェル塔の雄姿に心打たれるのもそのせいなのかもしれません。天空の塔の建造と崇高な愛という、人間の成し遂げた二つの奇跡を描く壮大なヒューマン・ドラマは、是非大画面でご覧頂きたいです。

『エッフェル塔~創造者の愛~』
3月3日(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

公式サイト:eiffel-movie.jp
出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アレクサンドル・スタイガー、アルマンド・ブーランジェ、ブルーノ・ラファエリ
監督:マルタン・ブルブロン 脚本:カロリーヌ・ボングラン 
2021年│フランス・ドイツ・ベルギー│フランス語│108分│カラー│5.1ch│ドルビーデジタル│シネスコ│原題:EIFFEL│字幕翻訳:橋本裕充│R15
配給:キノフィルムズ  提供:木下グループ
© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films

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    • ひろたみゆ紀
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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