おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
2/12は、それぞれの国を代表する監督が脚本も執筆、俳優達の確かな演技力で魅せる3本をご紹介。
3本目は、アカデミー賞監督が描く映画と映画館への感動のラブレター。
イギリスの海辺に佇む映画館に集う人々の愛と友情と絆の物語
『エンパイア・オブ・ライト』
監督は、『アメリカン・ビューティ』でアカデミー賞監督賞に輝き、芸術性とエンタテインメント性を兼ね備えた傑作を世に送り続けるサム・メンデス。この作品は、監督の青春時代を舞台にはしていますが、コロナ禍でのロックダウンを経験した監督が、「映画館がなくなってしまうのではないか」という懸念から、「今こそ映画館への愛を形にする時だ」と考え制作が始まりました。
舞台は、厳しい不況にあえぐ1980年代初頭のイギリスの静かな海辺の町、マーゲイト。
辛い過去を経験し、今も心に闇を抱えるヒラリーは、地元で愛される古い映画館エンパイア劇場で働いています。職場の仲間たちは、みんなヒラリーの事情を知っていて温かく支えてくれています。
ある日、建築家になる夢を諦めた黒人青年スティーヴンが、映画館で働くことに。
過酷な現実と人生の苦難に常に道を阻まれてきた2人は次第に心を通わせ、ヒラリーは、いつも前向きに生きるスティーヴンに、生きる希望を見出していくのですが、時代の荒波は2人に想像もつかない試練を与えるのです。
心に闇を抱えるヒラリー役に、これまたアカデミー賞女優のオリビア・コールマン。
一挙手一投足に目が離せないほど変わる彼女の表情!監督が当て書きしたのも頷けます。特に私のような妙齢の女性には、オリビアの演技が刺さるんじゃないでしょうか。
スティーヴンを演じたのは、イギリス映画界の期待のライジングスター、マイケル・ウォード。
どんな理不尽にも屈さず、前向きに生きる真っすぐな魂が体現されているようで美しかったです。
他に名優コリン・ファース、トビー・ジョーンズなど錚々たるメンバーが脇を固めます。
美しい映像と当時のポップな音楽など、見どころ沢山!
厳しい不況から不寛容がはびこっていた時代と、コロナ禍の閉塞感から不寛容が広がった現代。まさに今この作品が作られたのは必然なのです。人としてどう生きてくのか。映画が導いてくれる一筋の希望の光。優しい涙は心も温めてくれます。
困難な時代にこそ、仲間が、音楽が、そして映画館がいつもそばにいてくれた…全ての人の人生に温かな光をさす奇跡と感動のストーリー、是非映画館の大スクリーンでご覧頂きたいです。
『エンパイア・オブ・ライト』
2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
公式サイト:エンパイア・オブ・ライト | Searchlight Pictures Japan
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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