ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

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2022.06.12

サンデー早起キネマ『モガディシュ 脱出までの14日間』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
6/12は、人間の素晴らしさを描いた3本をご紹介。

3本目は、韓国民主化から3年、ソウルオリンピックから2年後に起きた知られざる実話をもとにした衝撃の人間ドラマ
『モガディシュ 脱出までの14日間』

今まで語ることを許されなかった14日間の真実。近年ようやく事件の顛末が公表され、映画化が実現しました。去年の韓国のナンバーワンヒット作がついに日本上陸です。

時は1990年、ソウルオリンピックを成功させた韓国は国連への加盟を目指し、多くの投票権を持つアフリカ諸国にロビー活動をしていました。ソマリアの首都モガディシュでは、韓国大使のハンが現地の上層部に取り入ろうと奔走しています。
一方、韓国より20年も前からアフリカ諸国と外交していた北朝鮮も国連加盟を目指していて、両国間の妨害工作や情報操作はエスカレートしています。
そんな中、ソマリア政権に不満を持つ反乱軍によって内戦が勃発。各国の大使館は略奪や焼き討ちに合い、外国人の命は危険にさらされます。
そして、とうとう反乱軍に大使館を襲われてしまった北朝鮮のリム大使は、職員やその家族たちを連れて、絶対に相いれない韓国大使館に助けを求める決心をします。
果たして韓国のハン大使は、敵対する彼らを受け入れるのでしょうか?そして生きて全員脱出することはできるのでしょうか?その驚きの方法とは?

ハン大使は、大ヒット作にこの人あり、『チェイサー』『1987、ある闘いの真実』のキム・ユンソク。
ナンバー2のカン参事官に『ザ・キング』のチョ・インソン。
北朝鮮のリム大使は、『名もなき野良犬の輪舞』のホ・ジュノ。
ナンバー2のテ参事官役は、『新感染半島 ファイナル・ステージ』のク・ギョファン。
ため息が出るほどの名演技者ばかりで、物語にのめり込んでしまいます。

機関銃を撃ちまくり日に日に激化する暴徒たちに壊されていくモガディシュの街で逃げ惑う人々、転がる死体…あまりに生生しい景色が今のウクライナと重なり、目を覆いたくなりました。
ソマリアは渡航禁止国家に指定されているため、撮影は西アフリカのモロッコでオールロケ。空気や風、匂いまでが感じられるような臨場感がスクリーンに再現されました。

監督は『生き残るための3つの取引』でその名を知られ“韓国のタランティーノ”と称されるリュ・スンワン。「戦争と理念は誰のためのものなのか?」を問いかけたかったといいます。
刻一刻と迫る危機に対応していく人々の姿。大切なのは、国なのか、人の命なのか?そして、ドキドキハラハラの脱出劇…後半は思わず拳を握って悶絶してしまいました。
激化する内戦で命の先が見えないスリルとサスペンス、スピード感あふれるカーチェイス、いつの時代も変わらない貫きたいヒューマニズム、そんな中でも欠かさないユーモア。
全てが揃った一流の韓国エンターテインメントは是非、大きなスクリーンでお楽しみ下さい。

『モガディシュ 脱出までの14日間』
7月1日(金)新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国ロードショー!

公式サイト:mogadishu-movie.com
監督:リュ・スンワン 
出演:キム・ユンソク、ホ・ジュノ、チョ・インソン、ク・ギョファン、キム・ソジン、チョン・マンシク
原題:모가디슈ESCAPE FROM MOGADISHU/2021年/韓国/カラー/121分/シネスコ/5.1ch/字幕翻訳:根本理恵
提供:カルチュア・エンタテインメント 
配給:ツイン、 カルチュア・パブリッシャーズ  
宣伝プロデュース:ブレイントラスト
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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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