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1/16は、何かを護るために闘う男たちの物語を3作品ご紹介。

3本目の闘う男は、天才的な音声分析官！
フランスから届いた聴覚が暴走する体験型サスペンススリラー
『ブラックボックス：音声分析捜査』

ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落！乗客・乗務員316人全員の死亡が確認されます。
現場に駆け付ける航空事故調査局の音声分析官たち。いつもなら、責任者のポロックに同行するのは最も優秀なマチューでしたが、天才的かつ頑固な彼は周囲から孤立することも多く、ポロックとも対立して、外されてしまいます。
原因究明が急がれる中、ボイスレコーダー、通称ブラックボックスが回収され調査が始まりますが、数日後、なぜかポロックが失踪し、後を引き継いだマチューが分析の経過を記者会見で発表します。「コックピットに男が侵入した」と。
テロリストの仕業か？世の中が騒然とする中、墜落犠牲者の夫から「事故直前、妻が残した留守電がある」と連絡が入ります。
その音を聴いたマチューは、ブラックボックスの音声と違うことに気付きます。
失踪したポロックが何かつかんでいたのではないか？テロか、操縦ミスか、技術トラブルか、それとももっと巨大な陰謀か？
マチューは、自らのキャリアと命さえも危険にさらし、真相究明に乗り出します！

史上初めて、BEA＝フランス民間航空事故調査局が協力したこの作品。音声分析官の仕事を忠実に再現しています。
スイッチが押された音、ドアが開いた音、窓ガラスにあたる雹の音など、できるだけ多くの音を音声トラックから取り出し、全て合わせていくことで、最終的にどんなことが起きたのか、かなり正確にわかるのだそうです。本当に凄い仕事です。

マチューを演じたのは、『イヴ・サンローラン』で本人を演じセザール賞を受賞したピエール・ニネ。
徹底的に細部に拘り、謎を解くために恐れを忘れて深みにはまる音声分析官を見事に演じました。
新型航空機の認証機関で働くマチューの妻、ノエミを演じたのは、ルー・ドゥ・ラージュ。
実はノエミ役だった役者が撮影の一週間前に降板、急遽引き受けたとは思えない完璧さでした。

航空事故から始まる航空業界の闇……マチューと共に謎を解いているようで、ドキドキハラハラ！
そして思いがけない真相に、えええええええーーーーーー！！！！！
音だけで事件の謎を解く驚愕のサスペンススリラー、ラジオ的にも是非ご覧頂きたいです。

『ブラックボックス：音声分析捜査』

1月21日（金）TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

公式サイト：bb-movie.jp

出演：ピエール・ニネ　ルー・ドゥ・ラージュ　アンドレ・デュソリエ
監督・脚本：ヤン・ゴズラン
2021年　/　フランス　/　フランス語　/　129分　/　ドルビーデジタル　/　カラー　/　
スコープ　/　原題：BOÎTE NOIRE/　G　/　字幕翻訳：橋本裕充　
提供：木下グループ　配給：キノフィルムズ
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