ニッポン放送・洗川アナにとって準備とは…「面白く聴いてもらうための作業」中継を盛り上げるため重要になるノートの存在

実況資料を手に持つニッポン放送洗川雄司アナウンサー(撮影=岩下雄太)
◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム7.8月のテーマは“準備”
「なるべく私の場合、仕事を早く終わらせたいタイプなので、その日の試合が終わったら深夜につけることもあります。2時間あれば6試合フルサイズだとつけられますね」。
ニッポン放送に行くと、洗川アナウンサーがPCを見ながら、ノートに細かくデータをまとめている姿がある。そのノートにはどんなことを書いているのか、中継に向けてその準備がどういう役割を果たしているのかーー。
「基本的な台帳を用意していまして、セ・パ前後半1冊ずつですので、統計ノートというものを使っているんですが、合計で1年間4冊作っています」。
洗川アナウンサーが細かくつけているノートには、チームの勝ち負け、対戦相手、貯金、首位とのゲーム差、何連勝何連敗しているのか、何度目の何連勝、何連敗か、チームの打数、安打、チームトータルの打率、防御率、その日に誰が投げたのか先発から順番に、相手ピッチャーの情報、ホームランは誰が打ったか、野手のそれぞれの何番、ポジション、どこで出場して何打数何安打だったかなどを基本的に書いている。
プラス野手に関しては長打の内容、二塁打、三塁打を記し、ホームランもどちらの方向に飛んだか、勝ち越しだったのか、同点だったのか、盗塁、エラーなどもさらにダブルプレーも記している。
「何打数何安打だけではなくて、ある程度の内容も記しておくことで、直近このバッターはどういう状態なのか一覧で把握するために細かく打席内容まで記しています。だいぶ時間がかかりますね」。
なぜこのような細かい資料をつけ始めたのだろうかーー。
「1年目からですね。みなさんやっていたことなので。ただ僕ほど皆さん細かくはつけていないと思います(笑)。僕の場合はもっと知りたい、もうちょっと深くというのと、困ったときにパッと開いてある程度、今の各ピッチャーの状態、各バッターの状態を把握したいというのがあります。僕の感覚の問題なんですけど、なるべく細かくつけています。一軍の登録抹消まで全部つけていますね」。
ノートとは別に、「実は試合で中継で使う際にはさらにパソコンで打ち出したものを使っています」と、実況する際に使う資料もPCで作っている。
「台帳は全体をなんとなく模様眺めするようなものなので、PCで打ち出している資料に関しては、台帳に書いてある基本的な情報プラス、相手の対戦成績の情報を加えて試合用の資料を別に作っています」。
最後に洗川アナウンサーにとって準備とはーー。
「準備は結局、その試合をどう面白く聴いてもらうか、そのための作業のひとつ。そうすると見えてくることがあって、例を一つ挙げると当然ピッチャー、バッターの相性も出てくるので、解説者への聞き方も変わってくると思うんですよね。ただ投げました、打ちましただけではなく、1球1球にどういった意味があるのかを伝えるための裏付けになるものが資料、数字だったり、そのための準備なんですよね。次にどういった展開になるのか、こういった手があるのではないか、推理を楽しんでもらうところがプロ野球中継の面白いところだと思うので、そのための一つの材料だと思っています」。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
▼ 洗川アナウンサーの中継資料




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