7月13日、20日は 認定NPO法人 女性と子どもの支援センター ウィメンズネット・こうべをご紹介します。

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新型コロナウィルスで 夫が家にいる時間が多くなって以前に増してDVに関する相談が多くなっているといわれています。

DV、ドメスティックバイオレンスには実に4つあるといわれており、殴る蹴るなどの身体的暴力、怒鳴る、恫喝などによる精神的・心理的暴力、生活費を渡さない経済的暴力、性行為を強要する性的暴力がこれにあたります。

そこで2週にわたって、番組ではDVを受けた女性からの相談やその後の生活再建の支援、困難を抱えた女性と子どもの居場所作り、DV防止教育などに取り組む「ウィメンズネット・こうべ」をご紹介します。阪神淡路大震災の当時から、こうした活動にかかわっている代表理事の正井禮子さんにリモートでお話を伺いました。

新型コロナウィルスの蔓延でDVが増えているといわれていますが、最近多かった相談が一律10万円の給付金のこと。正井さんの話によると住民票を移してなくてもDV被害を確認できる書類を役所に提出すれば、給付を受けられるとのこと。
その書類も裁判所からの保護命令決定書、またはDV相談センターや民間の支援団体、市町村にDVの相談をしたという証明書があれば大丈夫とのこと。
(生活保護をもらっててももらえます)
今回政府の対応がとても早かった、とおっしゃっています。

そして正井さんがとても強く言うのはDVの被害者は女性だけではなく、その家庭の子供。
夫が妻にあびせ続ける罵声こそ、子どもの自己肯定感の成長を妨げ、子どもの脳に大きくダメージを与えるそうです。

ウィメンズネット・こうべでは、学校でも「DV防止のための出張授業」もされていますが、
「親のDVはあなたのせいじゃない」「あなたは暴力を振るわない人間になれる」「あなたは幸せな家庭が築ける」とそんな話をするそうです。
なぜなら、DV家庭にいる小さい子どもは、自分のせいだと思ってしまったり、また中学生ぐらいになるとその状況に絶望し、他人へ暴力をふるうようになってしまうからとか。
そして実際その出張授業を受けた生徒からもたくさんの感想が寄せられているそうで、特に多いのが中高生の男子。
その感想にとても胸がしめつけられました(内容は放送で!)

そしてウィメンズネット・こうべの具体的な生活再建の支援や海外のDV防止の取り組みについても伺いました。
正井禮子さんのこの活動への情熱とDV被害の根の深さがとてもよくわかると思います。
ぜひ聞いてください。