2月24日3月2日は日本緩和ケア振興研究財団をご紹介します。

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みなさんは、ホスピス・緩和ケアと言う言葉をご存知でしょうか? ホスピスというと、終末期の患者のための医療や施設…また緩和ケアとは?痛みの軽減…漠然とそういったイメージをお持ちの方もいるかもしれません。2月24日、3月2日は ホスピス・緩和ケアを日本に紹介し、普及に尽力、さらに質の向上を目指し、研究を続けている財団があります。それが日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団。理事長の柏木哲夫さんにお話を伺います。
ホスピスとは、がんの末期患者の苦痛を、チームを組んでケアしていこうという取り組み、また緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面する患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確な治療や処置を行うことによって、苦しみを予防し、和らげること。
ホスピス・緩和ケアとは、生命を脅かす病気に直面している患者に対して、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目的にケアを行うことです。

   

 

1972年、淀川キリスト教病院の精神科医の医師として帰国された柏木さんですが、
イギリスのホスピスが日本に初めて紹介され、イギリスへ視察にいきます。
そこには独立した病棟があって、医師や、ナース、ソーシャルワーカー、チャプレンの宗教家がきちっとチームを組んで、たくさんのボランティアもいました。病棟も明るく、広く、静かで、温かい。
「自分のやりたいことは、これだ」柏木さんの目指す道が定まり、1981年に帰国しホスピス建設をスタート。
84年、寄付と献金で、淀川キリスト教病院に日本で2番目のホスピス緩和ケア病棟を開設しました。

柏木さんのお話を伺っていると、全人的なサポートが必要ということ、その人の人格と向き合うケアが必要ということが理解できます。例えば、名誉や地位の高い年配の方が急に末期のガンとわかり、
入院、入院生活で、これまでとは違った扱い、つまり社会的な衣を脱がされたりすると、とても心が傷つきます。
また今は 痛みの緩和もいいお薬が出ているということで、選択できる時代。在宅でも可能。
「その時」を迎える時、どういう自分でありたいか、自分の死について 柏木さんは「誕生日に必ず死を思う」ことを推奨しています。
また ホスピス緩和ケア病棟がある病院はどこにあるのだろうか…という疑問をお持ちの方もいると思います。以下のサイトをご参考にされてください。

日本ホスピス緩和ケア振興研究財団のサイトは以下です。

https://www.hospat.org/index.html