3月17日のゲストは、赤十字国際委員会ICRC 駐日代表部 広報統括官の眞壁仁美さんでした

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【スタッフMの番組報告】

私がまだ若手社員だったころ、いわゆる「9.11」の同時多発テロが発生し、その衝撃的な映像に言葉を失ったことはいまでも鮮明に覚えています。あれから四半世紀近く経ちますが、その間にも世界ではたくさんの紛争や
悲しい出来事が起きてきました。紛争とは縁遠い我々日本人には、ロシア・ウクライナの問題やイスラエルとハマスの紛争など次々に起こる世界の出来事に、思いを寄せ続けることが難しいかもしれません。

今回から2週に渡ってお迎えしたゲストは、そうした私たちの「無関心」をなんとか自分事にするべく、紛争地で人道支援をする組織の広報として活動している方です。
赤十字国際委員会ICRC 駐日代表部 広報統括官の眞壁仁美さんをゲストにお迎えしました。

右:赤十字国際委員会ICRC 駐日代表部 広報統括官 眞壁仁美さん

今年の1月に42日間の停戦合意をしたイスラエルとイスラム主義組織ハマスですが、480日以上に渡る紛争が一旦停止ということになっていますが、人質の解放やその後の平和な暮らしなどまだまだ先行きは不透明な状況です。ICRCは、紛争の被害をうけたパレスチナ自治区ガザで、人道支援を行ってきました。
そのお話をたっぷり聞かせていただきました。

ICRCは、世界の紛争地で公平・中立・独立を貫きながら、人道支援にあたる団体です。
162年及ぶその活動の尊さは、眞壁さんのお話からもとても伝わってきました。

ICRCの一番の特徴と言っていいのが、武装集団ともパイプを持ち、「戦争とはいえやりたい放題は許されない」という確固たる理念のもと、紛争時のルールの遵守を徹底指導しているんだそうです。
紛争が起こるだけでも無秩序の中で、人々の感情の起伏もある状況の中、武装集団とも冷静に対話をし、被害者の治療などにもあたる、ICRCの公平・中立・独立でありながら懸命に人道支援を行う魂に、心が震えました。

「平和」ということは、望んでいただけではそんなに簡単に恒久的に続くものではありません。
ICRCのような団体の活動があってこそ、本当の意味での平和が実現していくんだということを考えさせられた収録でした。
次回も眞壁さんにお話を伺います!お楽しみに!

赤十字国際委員会ICRC HP
https://jp.icrc.org/