【スタッフMの番組報告】
気づけば今年もあと2カ月を切ってしまいましたね…。今年の夏にはパリオリンピックもありましたが、なんだか
すごく昔のことのような気も・・・。オリンピックやワールドカップがあるたびに、国と国の真剣勝負に、私も含め多くの方が熱のこもった応援をしてしまいますよね…。
今回のゲストは、その「国」や「国籍」というものについて改めて考えさせらえるテーマに取り組む団体の方でした。それは、NPO法人無国籍ネットワークです。①週目の今回は、共同代表の秋山肇さんと長谷川留理華さんにお話を伺いました。

NPO法人無国籍ネットワークのみなさん
みなさんは「無国籍」という人が世界中にどれくらいいるかご存知でしょうか?何らかの事情で国籍を持たず、どこの国の国民とも認められていない人を無国籍と言います。世界には1500万人以上いるそうです…。
収録前まで、私もこうした方々がいることさえ、きちんと理解はしていませんでした。
この放送で初めて知ったという方も多いと思います。まずは、そうしたことに悩み、苦しむ人たちがいる、と知ることから始めていきたいですよね…。
なぜこうしたことが起きるのか、それは国によって国籍法が違うことが大きく関わっているんです。無国籍者には
パスポートや保険証などの公的書類がないため、在留カードが唯一の身分証になります。ですが、パスポートがないため海外に行くにはビザ申請が必要になるが、その申請も通りにくいんです。
無国籍=悪、犯罪者 のような偏見が、やむをえず無国籍になってしまった多くの方々を苦しめている現実に
胸が痛みました。
ロヒンギャ民族の長谷川さんは、現在は日本に帰化して、旦那さん、子どもの7人で日本に暮らしていますが、大変なのは、お子さんの給食だそうです。宗教食対応を給食でしてくれるわけではないので、お昼ご飯を食べに、お子さんは自宅に一度帰り、午後の授業にまた向かう、そんな学校生活を送っているそうです。
んー、これは親も子も大変!!!
だって、子どもの学校で一番の楽しみは昼休みの遊びですよね、それを行きかえりの時間で奪われて、楽しい給食も友達と食べられないわけですから、お子さんにとってはつらいはず。そして毎日それに対応する長谷川さんも
想像しただけで頭が下がります…。
秋山さんや長谷川さんの言葉でとても強調されていたのが、「国籍があってもなくても、誰でも生きやすい世の中」
ということ。
無国籍をなくそう、とか、国籍が必要だ、ということではなくて、無国籍の人も国籍がある人も同じこの社会の構成員として共存していきましょう!そんなメッセージをいただきました。
次回は、NPO法人無国籍ネットワークを立ち上げた発起人の方と学生ユースの方にお話を伺います。
お楽しみに!
NPO法人無国籍ネットワーク HP
https://stateless-network.com/