9月16日のゲストは、認定NPO法人AfriMedico代表理事の町井恵理さんでした

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【スタッフMの番組報告】

今月は、ハッピーマンデーが2回もありますねー。。。本来ならば秋の気配を感じて、一番行楽にいい季節なはずですが、相変わらず残暑が厳しいですね…。みなさん体調管理にはお気をつけくださいね。

さて、今回から2回に渡ってお迎えしたゲストは、認定NPO法人AfriMedico代表理事の町井恵理さんです。

右:認定NPO法人AfriMedico代表理事 町井恵理さん


 
AfriMedicoは、日本に江戸時代から300年以上も続く富山の置き薬のシステムを、アフリカのタンザニアの農村部に導入して、これまで薬が届かなかった人たちの救世主となっている団体です。

薬剤師の資格を持つ町井さんは、西アフリカのニジェール共和国で青年海外協力隊として活動していた際に、薬が届かないことで命を落とすことがが珍しくない医療の現状を目の当たりにし、病院に行かなくても、薬さえあれば
なんとかなるのに…というやるせない思いを経験し、いまのAfriMedicoを立ち上げることに。

アフリカは急速な経済発展を遂げている一方で、貧富の差はどんどん広がり、医療においてもそれは顕著。
町井さんが研究を重ねる中で見えてきた、日本に置き薬が300年前根付いた理由が①インフラが十分に整備されていないこと②国民皆保険ではないこと③大家族でくらしていること
この3つの要因は、現在のアフリカの農村部でも同じだと気づき、置き薬の導入に踏み切ったそうです。

なんと、300年前に日本に根付いた置き薬が、こうした形で役に立っていくとは、町井さんの機転と行動力に脱帽です。

現在はタンザニアの2つの州に100軒ほど置き薬を実施しているそうです。
現地の人達も、病院は限られた時間内ですが、赤ちゃんや子どもは、昼夜問わず、体調が悪化しやすいので、置き薬が家にある安心感は全然違うことでしょう。

いま日本でも「セルフメディケーション」という言葉をよく耳にします。
自分の健康は自分で守る、という予防医学的な考え方ですが、これがアフリカの地でも浸透していくように、
AfriMedicoでは活動を継続しています。

現地では、日本語をそのまま採用して「OKIGUSURI」という表記で置いているのも、日本には古来から
こんな素晴らしいアイデアがあるんですよ、という日本の文化の紹介も意味しているそうです。
日本の先人たちの思いが、これからも多くのアフリカの人達の助けになっていってほしいです!

AfriMedicoのその他の活動については、次回の放送で!
お楽しみに!

認定NPO法人AfriMedico HP
https://afrimedico.org/