9月9日のゲストは、前回に引き続き、NPO法人ぱっぷす理事長の金尻(かなじり)カズナさんでした

  • LINEで送る

【スタッフMの番組報告】

夏休みも終わり、学生のみなさんは新学期がスタートしていると思いますが、夏休み中、ちょっと羽目をはずして
しまった…、悪ふざけのつもりがなんか大変なことに巻き込まれたかも…など、若気のいたりでは済まされないことに今頃気づいて頭を抱えている、そんな方もいるかもしれません。

最近は子どもたちもスマホを一人一台持っているので、親の監視も目が行き届きにくいのは、母親である私も痛感しています。ただ、子どもたちの判断だけでは怖いことになりかねない場合も、このデジタル時代には多いので、
そんな悩みを抱えたお子さん、もしくは親御さんがいたら、ぜひ、今回のゲスト、NPO法人ぱっぷすに相談してみるといいかもしれません。

左:NPO法人ぱっぷす 理事長 金尻カズナさん



ぱっぷすでは、デジタル性暴力の被害で悩んでいる方の相談事業のほかにも、繁華街でそうした被害に巻き込まれそうな若者たちにアウトリーチ活動をしたり、居場所を提供したりもしています。
ただ、居場所を提供するだけではなく、その人が社会できちんと前向きに生きていくための支援として一緒に
ハローワークに行って仕事探しのお手伝いもしているんだとか。

金尻さんの言葉で印象的だったのが、繁華街で性を売らざるをえない状況に陥ってる若者の多くは、孤独を埋めるために何かに依存をしてしまう、でもその依存を全部否定するのではなく、たとえば大きな依存がホストクラブだったとしたら、それをぱっぷすが運営する夜カフェでYouTubeを見て過ごすことに置き換えたり、大きな依存から小さな依存へと促す、そういうやり方が有効なんだ、ということ。

たしかに、何かにすがって依存度が増している方に、すべてダメ!という言葉よりは、「こっちもあるよ」「あっちの方がいいよ」と提案していくやり方ならば、負のスパイラルからは抜けられる気がしますよね。

ぱっぷすは、こうした性犯罪に関する法の整備にも尽力していて、法があれば、被害者も声があげやすいし、加害者を捕まえやすくもなる、なにより、社会の意識が変わる!と金尻さんはおっしゃっていました。

被害の内容がセンシティブであるゆえ、どうしても被害者の心の負担のみが重くなり、加害者が逃げ切れてしまい
犯罪が後を絶たないのが、デジタル性暴力の現状。
これに終止符を打つ!、ぱっぷすの強い覚悟と決意が、多くの声なき声を救い上げて、これからの社会を変えてくれる、そんな一筋の希望が見えた気がしました。
貴重なお話をありがとうございました!

次回の放送もお楽しみに!

https://www.paps.jp/