【スタッフMの番組報告】
酷暑、地震、ゲリラ雷雨など、夏休み中には自然の猛威に振り回されたりもしましたよね…。
高校野球だって二部制になったり、もはやこの国の夏の暑さは、熱帯地域のような状態になりつつあり、
暑さに対する我々の意識もアップデートしていかないといけないのかもしれませんね。
気合だけでは乗り切れない夏の暑さが少し落ち着く9月であってほしい・・・
さて、9月最初のゲストは、NPO法人ぱっぷす理事長の金尻カズナさんでした。
ぱっぷすは、性的搾取やデジタル性暴力の被害に苦しむ人たちの支援活動を行う団体です。
最近は、SNSの普及で、気軽に世界中の人とつながってコミュニケーションがとれます。その便利なツールを悪用して、10代、20代の若者を犯罪にまで巻き込んでしまう、そんなケースもあるんだとか。
交際していた人と別れたあと、復讐や嫌がらせ目的で交際当時の写真や動画を本人が意図しない形で拡散させる
「リベンジポルノ」やDMのメッセージの気軽に応じて要求がエスカレートしていったりだとか、その手口はもはや、特殊詐欺の領域。
いまは、小学生でもスマホやタブレットなどを持っているので、被害に遭うのは中高生だけでなく小学生も、男女も関係ないんだそうです。うちは大丈夫、まだ幼いから…、男の子だから大丈夫…といった親の過信は禁物なんです。
加害者たちは、心理学的テクニックを使って簡単に若者たちの心の隙間に忍び込んでくる、そんな怖い実態も金尻さんのお話からわかりました。
【セクストーション】性と脅迫を指す英語の造語。
性的画像や動画を使って脅して、金品を要求してくるものなんだそうです。アメリカではこの問題にFBIが立ち上がり、被害件数はだいぶ減っているようですが、その代わりに日本がターゲットとして狙われているというのを聞いて、より深刻さを感じました。
金尻さんも、再三おっしゃっていましたが、デジタル性暴力に関しては、被害に遭ってもそれを申告する恥ずかしさや、「自分が悪いから仕方ない」という自責の念にさいなまれて、泣き寝入りしてしまう被害者の方が多いが、これはれっきとした犯罪!、加害者が悪いんだから、被害者は声をあげてください、ということ。
アメリカのように国が本腰をいれて、この問題に取り組み始めれば、被害者が声をあげやすい社会にはなっていくはずです。
そういう意味で、金尻さんたちNPO法人ぱっぷすの活動というのは、法の整備などにも尽力したり、大きな意味を
持つんでしょうね。
本当に大きな意義のある活動です…。
次回もぱっぷすの活動内容について伺っていきます!
お楽しみに!