8月12日のゲストは、サイエンスエンタテイナーの五十嵐美樹さんでした

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【スタッフMの番組報告】

夏休みも後半戦…。時代が変わっても、変わらないものが、夏休みの宿題を先に済ます派、ラストにためておく派問題(笑)。特に、読書感想文や自由研究は、「最後派」の方にはなかなかハードなものです。いま、焦っていろいろ検索している方、今回の放送は少しお役に立てたでしょか…。

今回のゲストは、サイエンスエンタテイナーの五十嵐美樹さんでした。

右:サイエンスエンタテイナー五十嵐美樹さん

五十嵐さんは、上智大学を卒業後、メーカーに勤務しながら、科学館で子どもたちに科学の面白さを伝える実験教室などを行っていたそうです。そのときに、これだけだと、科学に全く興味のない子たちにも、その面白さが伝わっていかない…と考え、退職後、自慢のHIPHOPダンスと科学実験を融合させたショーを開催することに。

その発想力と行動力、本当にすごいです!

「生クリームを振り続けてバターにする」という動画も公開しているのですが、はじめはショーでこれを披露しても、10分くらいかかってしまい、気づいたらみんな立ち去っていたという辛い経験から、今では、渾身のダンスで1分半で完成!さすがです!

よく、うたのお兄さんやお姉さんの話し方、声のトーンは、幼い子どもたちの聴力や感性に届きやすいものを日々研究していると、聞いたことがあるのですが、五十嵐さんの話し方もまさに、まだ「理科」という科目が始まっていない幼い子たちにも、「なんで???」という素直な気持ちを芽生えさせるような、言葉の魔力を感じました。

番組内で、紙コップとスリンキーを繋いだ、「音」にまつわる実験を披露してくれましたが、そのときにも、阿部さんが「この紙コップをもっと大きくしたら???」とか「スリンキーの素材がプラスチックなら???」など疑問を投げかけるたびに、「そのなぜ?の気持ちが大切!」とおっしゃっていました。

近年は、コロナ禍などを経て、安全性最優先で理科の授業での「実験」の時間が割愛されがちなようです。
アルコールランプや顕微鏡に触れたことがない生徒もいるとか…。
いまは、動画もたくさん溢れ、それを見てしまえば、そうした実験の過程も結果も全部まるわかりなのかもしれません。でも、自分の目で見て、心で感じて、結果にたどりつくというその「過程」こそが、子どもたちが社会に出てたくさんの困難に出会った時の、論理的思考力には必要なものなんだということを、五十嵐さんのお話から考えさせられました。

映画でも、ドラマでも結末を先に知ってから見るのが好きな若者のみなさん!
「先を知らないで飛び込む勇気」を持ってみると、世界の見え方は変わるかもしれませんよ…

楽しい実験、お話の数々、夏休みにピッタリな楽しいひとときでした。
五十嵐さん、ありがとうございました!

次回もお楽しみにー!

五十嵐美樹さん HP
https://www.igarashimiki.com/category/news/

紙コップに金属製のスリンキーをつなげて音の実験!