【スタッフMの番組報告】
もうすぐお盆の帰省を考えている方も、多いかと思います。コロナ禍でなかなか故郷に帰れなかった方も
ようやく自由に移動ができるようになりましたものね…。ただ、またコロナの影が出ていますので、くれぐれも
体調管理は油断せずに!
久しぶりに会う両親や、祖父母、親戚…。そういう時間の中でみなさんはどんなことを話しますか?
今回のゲストは、そういう時に、「人生会議」ということをやってみては?と提案し、人生の最期の迎え方を
サポートする団体・公益財団法人日本尊厳死協会理事長の北村義浩さんでした。

左:公益財団法人日本尊厳死協会 理事長の北村義浩さん
人生100年時代と言われる今、自分の人生の最期をどう過ごすか、考えることはみなさんありますでしょうか?
医療も進歩し、生活の質が昔より向上した現代、人生の時間も長くなっています。昔は60歳が還暦・定年という
人生の一区切りでしたが、今は70歳を越えてもバリバリ働いている方も多い時代。
考え方を変えれば、働き方も含め、人生のエンディングまでのストーリーを好きに描く余裕が持てるようにもなったと言えるかもしれません。
日本尊厳死協会では、「リビングウィル」というものを書いてもらい、終末期医療で受けたい治療や、延命だけの治療はやめたいなどの意思確認の項目を書き残すんだそうです。もちろんご家族などとよく相談の上で…。
さらにそれにプラスで、こういう人と最期一緒にいたい、場所は〇〇、などの希望を書くこともできるそうです。
こうしたリビングウィルを残すことで、それを見た医療者は患者さんの希望になるべく沿って治療にあたり、家族もその意思を尊重して過ごせるということです。
このリビングウィルをどう書くか、も、含め、人生の最期の過ごし方や自分の死後の話(お墓、資産など…)など
を家族で行う「人生会議」の大切さも、北村理事長はおっしゃっていました。
私が北村理事長のお話で印象的だったのは、
「残りの人生、あと何回お花見できるかな、と考えたら1回1回の花見をこうしよう!あーしよう!とアイディアがでてきて、楽しくなってきた」というご自身のお話。
どんなに長生きできたとしても、人生という長い旅路には必ずみな、終わりが来ます。
この終着駅にどうやって降り立つか、そのとき「幸せだったなー」と振り返れるような、最期はそういう瞬間で
あってほしいな、と私自身も思います。
人生のゴールに向けての、走り方はひとりひとり違っても、その終わり方を自分らしくできるよう、準備の時間を持つことが、「人生100年時代」の生き方のひとつかもしれませんね…。
考えさせらえる収録でした。
次回の放送もお楽しみに!
公益財団法人日本尊厳死協会 HP
https://songenshi-kyokai.or.jp/