【スタッフMの番組報告】
7月に入ってしまいましたねー。
世のお父さん、お母さんにとっては、長い長い夏休みが近づいてきて、正直、少し憂鬱に感じている方もいるのでは・・・。それもそうです。物価高、光熱費の値上がりが止まらないこの状況下で子育てをするのって本当に大変なことですよね・・・。なんとか状況が好転するその日まで、がんばって乗り切りましょう!
こうした大変な状況は、シングルマザー、シングルファーザーの方にはさらに厳しいことが山積みだと思います。
今回お迎えしたゲストは、そうした両親の別居や離婚によって家庭環境が変わってしまったことで悩み苦しんでいる子どもたちの支援をしているNPO法人ウィーズ理事長の光本歩(あゆみ)さんでした。

右:NPO法人ウィーズ理事長 光本歩さん
日本では、現在、離婚を経験するのは年間20万人、夫婦の3組に1組が離婚していると言われます。
この数字が多いのか、それともそんなものなのか…夫婦の在り方や考え方はさまざまなこともあり、わかりません。ただ、これだけの数の離婚の裏にはその影響を受けた子どもの存在も、少なからずあるということは間違いない話です。
光本さんがお話していた中で興味深かったのが、「小学校低学年くらいまでの子どもは、まだ自分と他人の区別がしっかりついていないので、親がけんかしていれば、これは自分のせいだと感じ、親が仲良しであれば自分のおかげだ、と認識する」ということ。
なるほどー、幼少期の子どもの特性まで理解して、接している光本さんならではの洞察力です。
ものすごく納得しました。だからこそ、子どもが幼い時に別居や離婚の決断をする夫婦は、子どもの気持ちに十分に配慮してあげないと、大きくなってその傷がいろんな形で成長に影を落としてしまうんです。
ウィーズでは、ラインの無料相談でこうした悩める子どもたちの相談に応じています。家出などしてしまった子には一時的に保護する「みちくさハウス」という居場所も提供しています。
光本さんたちが常に見ている先は、「子どもの本当の思い」。子どもは、しっかりしているように見えても、我慢したり感情を抑えてしまって、自分の本当の気持ちに蓋をしがちだと、光本さんはおっしゃっていました。
大切なのは、そうした子どもたちが、自分自身で自分の感情に気づいて、悲しい、苦しい、などの名前をつけて
吐き出せるように周囲の大人がお手伝いすること、とも話していました。
NPO法人ウィーズの存在は、どんどん減りつつある子どもの声なき声をしっかり拾って育くんでいくために、
なくてなならないな、と実感した収録でした。
次回も光本さんにお話を伺っています。
7月15日は開局70周年記念特別番組の放送で、NGO世界一周!はお休みです。
次回は7月22日の放送です。お楽しみに!!!光本さんのお話の続きはその時に…。
NPO法人ウィーズ HP
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