6月3日のゲストは、慶應義塾大学理工学部教授の斎木敏治さんでした

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【スタッフMの番組報告】

2024年も半分が過ぎてしまいました。。。
と、悲観的な出だしはよくないですね(笑)
歳を重ねるごとに、歳月が過ぎるのが、音速のような感覚で。。。みなさんはいかがですか?

この番組のスペシャル版で、STEAM教育を特集してから1年、というのも、制作者からして、これまた早い。
1年後の今回も科学シリーズで、テーマは「半導体」です!

6月8日(土)19時30分~20時30分放送の「阿部亮のNGO世界一周!~未来をつくるチカラ・半導体最前線!~」では、スマホ、パソコン、AI、現代社会のありとあらゆるものに搭載される半導体の超進化について、特集していきます!

そこで、その特番を聴いていただく前に、半導体って聞いたことはあるけれどよくわからない…、どんなものに使われているの?何がすごいの?といった基礎知識を、半導体研究の第一人者・慶應義塾大学理工学部教授の斎木敏治さんに伺ったのが、今回の放送でした。

左:慶應義塾大学理工学部教授の斎木敏治さん

「半導体」ってなにか?と聞かれて、すぐに答えられた方は、きっと中高の科学の勉強をしっかりやってきた方です!私は無理でした(笑)。
「半導体」とは、電気を通すものを「導電体」、通さないものを「絶縁体」というなかで、その中間に位置する
物質のことなんだそうです。だから「半導体」。なるほどー、となった方、そうなんです。そして、エネルギーを加えると、電気を通したり、通さなかったり、それは人間の手でコントロールできることから、日常生活の多くの
電子機器で大活躍している部品、ということのようです。大きな役割がスイッチのオン・オフのような作用をするんだとか。

私たちが、当たり前にスマホでいろいろな作業をして、パソコンで仕事をして・・・とやっている多くの場面で
半導体くんたち(あえて擬人化します(笑))が、膨大のオンオフの制御を瞬時にやってくれることで、何のストレスもなく、私たちは生活できているということなんですね・・・。

いやー、そのすごさの具体的な意味や役割を知ると、本当にすごいなと感じました。

そして、その緻密にできた半導体の製造技術を得意としてきたのが、日本。
日米貿易摩擦や人材不足などで、80年代の勢いはなくなってしまったようですが、いま、再び日本の半導体産業復活の潮目にきている、斎木先生も教育現場からそれを感じているようでした。

台湾の半導体メーカーTSMCの熊本県菊陽町参入や北海道の新しい半導体会社など、国内での半導体製造の機運が高まる中、斎木先生の教え子たちも半導体の道を志す人が増えてほしい、女性も活躍できる場が多いのが半導体企業だ、ともおっしゃっていました。

穏やかな語り口で、難しいはずの「半導体」の世界も、やさしく聴こえてくる斎木先生のお話に惹きこまれてしみました。そんな斎木先生が、エンディングで一度だけ語気を強めた瞬間がありました。
「海外にばかり頼るのではなく、なにがなんでも日本国内で半導体をつくる!これが大切!」と。

モノづくり大国ニッポンの誇りをかけて、復活の体制はもう整いつつあるのだと思います。
あとは、この先をささえる若者がそれをどう進化させていくのか、先生の教え子の方々だけではなく、
放送を聴いてくださった多くの若手研究者の方々、応援しております!

斎木先生のお話で、この先の半導体産業のことがますます気になった方も多いと思います!

6月8日(土)19時30分~20時30分、ぜひ半導体特番お聴きください!
ゲストは、ソニーで長年、半導体製造の現場に携わってきたトップエンジニアの辰巳哲也さんと、TSMCを熊本県に誘致したキーマンとも言われる東京大学大学院教授で熊本県立大学新理事長の黒田忠広さんです。
技術面、経済面から、半導体の超進化をお伝えしていく1時間!

ぜひお楽しみにー!!!