【スタッフMの番組報告】
人生100年時代、超高齢化社会、そんな言葉を本当によく聞くようになりましたよね…。
先日は厚生労働省から、2050年には人口の半数が一人暮らしになる、そのうち多くが高齢者と言う予測が発表されました。この数字はかなりショッキングですが、そこに潜む複数の社会課題に、日本人は取り組んでいかねばならないですよね…。
医療も進化して、元気なシニアな方はたくさんおられます。そうした方々にとっても憧れの存在の方が、今回の
ゲストでした。それが、4月に89歳になられた、世界最高齢アプリ開発者で、デジタル時代の生き方を多くの人に伝授するお仕事「ICTエバンジェリスト」の若宮正子さんです。

右:著書を手にする、若宮正子さん
写真でもおわかりかと思いますが、若宮さん、本当にお若いんです!!!
着ていらっしゃるシャツが、放送でも触れていました、若宮さんがパソコンのエクセルでデザインしたエクセルアートのシャツ。素敵ですよねー。「簡単ですよー」とにっこりお話される姿もまた、素敵でした。
元々銀行員だった若宮さん。好奇心旺盛な性格から、導入されてすぐのパソコンも興味津々でマスターし、クイズ番組にも出演したり、「楽しそう」と感じたら、とにかくやってみる、それが若宮正子さんの生き方なんだということがお話を聴いていてよくわかりました。
はじまりは、インターネットの中で趣味の絵や俳句のお友達をつくることだったデジタルの世界とのお付き合いも
できることが増えたらその好奇心はさらにUPして、ゲームアプリ「ひなだん」まで開発しちゃったと言いますから
恐るべし…。
「ひなだん」は、桃の節句に飾るあのひな壇に、お内裏様などのお人形を正しい位置に配置していく、ということをスマホ内でやるゲーム。私もやってみましたが、これがまたむずかしい!!!
「あれ、これどこだ???」とかなってしまって(笑)
でも操作は、スワイプとかせずに、長押ししたら、おきたい場所にポン、と人形をおくだけなんです。
これには、開発者の若宮さんのアイデアがあって、シニアの方は指が乾燥しがちでスワイプという動作は苦手。
なので、ポンとお人形にタッチしておきたい場所をまたポンとタッチ。これでゲームはさくさくやれてしまう仕組み。いやー、阿部さんも言ってましたが、ゲームの内容の開発アイデアは日々どんどん出ていると思いますが、ゲームの操作性、しかもシニアの方でも楽しめる操作性を思いつくのは、さすが若宮さん!
これには、あのアップル社のティムクックさんも驚いたそうです!
まさに、日本を代表するシニアのお一人ですよね。
今回の放送を聴いて、同世代のシニアの方は、「デジタルとこんな風に楽しく自由に付き合えたらなー」と、
親御さんが若宮さん世代という方は、「離れて住んでる親が、若宮さんくらいデジタル使いこなせたらなー」など
いろいろな立場での感想を持たれたかと思います。
私もそうでした。昨年亡くなった母は全くデジタルなんて縁遠い人でしたが、晩年施設で寂しいと思い、私と必死にLINEの使い方を覚えて、3カ月でスタンプも写真も送れて、テレビ電話もできるようになりました。
「今までで一番貴女と近くにいる感じがするわ・・・」という言葉が、今も私の大切な思い出です。
元気で長生きしてね、という言葉も子から親へは大切な言葉ですが、「楽しく」長生きするために子どもが親にできることは、便利なデジタル時代だからこそたくさんあるのかもしれません。
多くの学びがあった放送でした。若宮さんありがとうございました!
次回もおたのしみに!!!