【スタッフMの番組報告】
最近は異常気象なんてよく言われますが、たしかに振り返ると4月はなんだか梅雨っぽいお天気が多かったかと
思えば、真夏日があったりと、本来の春の穏やかな季節感はあまりなかったような気がします。
四季が崩壊しつつあるとしたら、風情ある日本の良さのひとつが・・・、と悲しいです。
季節があたたかくなると、家でも外でも気持ちがいいものですが、この異常気象が増える日本では、最近よく聞くのが、窓開けをしていたら、子どもがベランダに勝手に出て…、車内で子どもが寝てしまったから、ちょっとエンジンを切って置いたまま買い物に…、こうした、親にとってはちょっとのつもりの間に、子どもが大きな事故にあってしまうという痛ましいニュースを聞きます…。
育児の中で、子どもは予期せぬ行動をしばしば起こすもの。それが何もなければいいですが、ケガや最悪の場合、死亡事故につながってしまうことも珍しくはない話。
今回は、子どもの不慮の事故がなくなる環境づくり、社会づくりを目指して活動を続けるNPO法人セーフ・キッズ・ジャパンの理事長山中龍宏さんをゲストにお迎えしました。

右:NPO法人セーフ・キッズ・ジャパン理事長の山中龍宏さん
小児科医でもある山中理事長は、38年前にプールの排水口に吸い込まれて死亡した子どもを看取った経験から、
ただ治療するだけではなくて、子どもの身の回りにある危険なものや場所への改善策を考え始めたそうです。
セーフ・キッズ・ジャパンでは、山中さんはじめ、工学研究者や看護のプロなどが結集して、ただ、危ないですよ
と保護者や子どもに注意喚起するだけではなくて、製品や環境を工学的視点から改良していくという、視点も行動力も素晴らしいですよね!
一番あってはならないのは、子どもが大切な命を事故で落としてしまうこと。親が子どもに「これは危ない」
「こういうふうにしましょう」と危険回避能力を身に着けさせることはもちろん大切です。ただ、残念ながらそれだけでは防げない問題も社会にはたくさんあります。そんなとき、大人よりもまだまだ死に至りやすい子どもの環境を、変えてあげることができたら、よりよい社会になっていきますよね。
アメリカでは、「人は誰でもまちがえるもの」という事故予防の意識がそもそも高く、そこが日本とは大きく違うんだと話していました。子どもの事故は、すべて親の責任でかたずけてしまっては、安全で安心な商品や環境に改良していかないですよね。
普段生活をしていて、危ないなーと思う環境や製品に出会うことは誰でもあると思います。
それに気づいたとき、AIなどで進んだ技術を使って大人が解決していく、これからの新しい安全対策の形を
セーフ・キッズ・・ジャパンが示してくれていると実感した放送でした。
みなさんも身の回りの危ないを感じたら、ぜひ、セーフ・キッズ・・ジャパンのHPの「聞かせてください」に声を
寄せてみてください!
NPO法人セーフ・キッズ・ジャパンHP
https://safekidsjapan.org/
次回もお楽しみに…。