3月4日のゲストは、NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」代表 清水康之さんでした

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【スタッフMの番組報告】

2024年も早いもので2か月が経ちましたね・・・。年々この時の経過のスピードが増す感覚・・・。なんだか怖いです(笑)。そして3月は卒業シーズン。別れや新たなスタート準備で忙しくなる季節でもあります。
期待と不安が入り交じる時期は、どうしても気持ちの波が起こりやすいですよね。
誰かに聞いて欲しい想いや言葉、そういいたものを受け止める活動をしている方が、今回のNGO世界一周!のゲストでした。


NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」代表の清水康之さんに2週に渡ってお話を伺いました。

清水さんは、NHKの元ディレクターで、取材の中で出会った家族を自殺で失った方と触れ合ううちに、番組を作っているだけで解決していかない問題を、自分が解決できるような組織を立ち上げよう、そう思って、自殺のない生き心地のいい社会の実現に向けたNPO法人「ライフリンク」を立ち上げたそうです。

私も、番組をつくる人間として、この番組でもさまざまな取材をさせていただきますが、問題意識や思いを寄り添わせたりはもちろんあります、でもそこから、もっと理想を形にするために・・・と、自ら活動を起こしていくという、清水さんの行動力に本当に頭が下がりました。

今回は、清水さんがライフリンクを立ち上げた経緯や、最近報道でもありましたが、小中高生の自殺者の数が過去最多となってしまった、日本の若者を取り巻く環境などについて、詳しく伺いました。

清水さんのお話の中で、最近の若者はみんなスマホを持ってSNSでつながっている、そうすると関係がリセットされる時間がない、これによって人間関係がずーっと縛られた状態が続き、精神的に追い詰められてしまう子も多いという見解は、非常に身につまされました。
我が家にも19歳の大学生(今一緒に住んでない分、余計に心配ですが・・・)がいますが、すべての交友関係
の繋がりが小さなスマホの中に凝縮されていることへの懸念は、親としてずーっと持っています。

アメリカの研究機関が、若者がSNSを3時間以上利用すると精神的に影響がでやすいことも発表していると清水さんはおっしゃていました。

世の中に目と頭と心を全開で挑んでほしい時期には、その小さな世界に縛られず、生きていってほしいな、とつくづくおもいました。

清水さんたちライフリンクは、若者たちが少しでもつらい、生きづらい、と思う心の違和感の正体に寄り添うべく、電話相談やSNSでの悩み相談を行っています。

SNSでの相談サイト「生きづらびっと」や電話相談については、ライフリンクのHPに詳しく載っていますので
気になる方はぜひその温かな想いのつまったHPを訪ねてみてください。

次回もライフリンクの清水代表にお話を伺っています。お楽しみに。

https://lifelink.or.jp/