1月8日のゲストは、NPO法人「POSSE」代表 今野晴貴さんでした

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【スタッフMの番組報告】

2024年はカレンダー的に1月1日が月曜日、ということもあり、年末年始の休暇が職種や会社によっては、とりづらかったり、気づけば、土日休みしか取れなかった…と、いま思っている方も少なくないはずです。

阿部亮のNGO世界一周!、今回から2週に渡ってお迎えしたゲストは、そうした職場環境などの労働に関する相談事を無料で受けつけている団体NPO法人「POSSE」代表の今野晴貴さんでした。

右:NPO法人「POSSE」代表 今野晴貴さん

2006年から、若者の労働や生活に関するあらゆる相談事に応じてきたNPO法人「POSSE」。
代表の今野さんは、「ブラック企業」と言う言葉を世に浸透させ、2013年には流行語大賞トップ10も受賞された方なんです!

昔から、日本人は、ちょっと不当な扱いを職場で受けたり、残業代未払い、長時間労働などの理不尽なことがあっても、その性格上、「できない自分が悪いんだ…」と自分を責める方が先に出てしまい、労働者として違法なことはきちんと違法だと会社に認めさせる、という当然の権利を行使できない、と今野さんはおっしゃていました。

「労働法」をきちんと理解して、正当な権利は主張していかないと、いい社会になっていかないんだということが
今野さんのお話を聴いていて非常によくわかりました。

最近の若手社員が入社して早々に辞めてしまう、というのも、一つの企業に定年まで勤めあげる、ということが美学とされた時代と違い、手に職をつけにくい日本の企業では、長く勤めたところで思い通りのキャリアは描けない!と見切りをつけて辞めてしまうんだとか。出世したくない、責任を負いたくないという若者が多いのも、気軽に転職するためには、地位が上がってしまうことは望んでない、ということなんでしょうね…。

バブル期の出世欲でギラギラしていた(島耕作世代です(笑))人、「24時間闘えますかー」なんて歌が流行ったあの時代の会社員の人が聞いたら耳を疑う事態かも知れませんが、これが令和の若手社員の価値観ということです。どちらが正解かは、その人の人生のエンディングにしかわからないのかもしれません・・・。

働き方改革という言葉は、令和のこの時代当たり前に聞かれるようになりました。
しかし、まだまだ劣悪な労働環境で働かされている人はたくさんいる現状を知り、ラジオを通じて、こういう労働環境が変わっていく意識を多くのみなさんに持っていただけたらな…と強く強く感じた収録でした。

次回も今野さんにお話を伺います!お楽しみに!

NPO法人「POSSE」HP
https://www.npoposse.jp/