12月4日のゲストは、前回に引き続き、認定NPO法人「キッズドア」理事長の渡辺由美子さんでした

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【スタッフMの番組報告】

東日本大震災から早いもので、もうすぐ13年になります。あの時のことは、みなさんさまざまな立場でご記憶にあるのではないでしょうか…。私も、まだ、息子が幼稚園児で、自転車で息子を後ろに乗せて園から帰る道路で
あの揺れを体験しました。本当に怖かったです。ただ怖いだけでなく、変わり果てていく街並み、テレビで映し出される東北の様子に、この日を絶対に忘れてはいけないな、と強く感じました。

あれから復興支援も進んできた東北で、前回から引き続きのゲスト認定NPO法人「キッズドア」さんは、キッズドア東北を立ち上げて、ずっと支援活動をしているんです。
今回はそのお話を中心に伺いました。

左:認定NPO法人「キッズドア」 理事長 渡辺由美子さん

仙台市と南三陸町を拠点に震災直後から、活動してきた「キッズドア」。教科書が流された、勉強ができない、などなど震災後の子どもたちの悩みはずっとつきない中、震災後宮城県は、不登校率が全国上位にきてしまうほど
増えてしまったと言います。(現在はだいぶ改善されたようですが・・・)
そこで、キッズドアは不登校の中高生を受け入れ、学習や進路のサポートをしてきたんです。

南三陸町といえば、全国屈指の水産物の街で大きな家で育ってきた子どもたちもたくさんいて、あの日以来突然狭い仮設住宅に住むことになり、ふさぎがちな子どももたくさんいた、と渡辺さんはおっしゃていました。

衣食住、すべてがととのっても、子どもたちの、未来を夢見る心を育むにはとてもとても時間が必要だったと思います。渡辺さんもおっしゃていましたが、子どもの支援は長く深く寄り添っていかねばならないと。
そうした「覚悟」と「責任」を持つ団体だから、東北での支援が13年も続きているんだと思いました。

キッズドアでは、コロナ禍での「ファミリーサポート」や、女子高生を対象にしたITを学べるプログラム、キャリア教育プログラムなど、さまざまなことを企画しています。

それもこれも、この混沌とした時代に、親の経済力で子どもたちが夢をあきらめることがないように・・・
ただただその思いで渡辺さんたちは活動しているんです。
キッズドアの支援を受けた子どもたちは、みんな優しく、社会貢献マインドがあり、いまは、そうした子たちが
大学生や社会人になり、キッズドアを助けてくれていると言います。
その話をするときの、渡辺さんの嬉しそうな顔が、私は忘れられません。
2万人近い「我が子」がいるお母さんの顔でした。

いま、ちょっと悩みがあるというお子さんも、生活が大変だというお母さん、お父さん、ぜひ認定NPO法人「キッズドア」のHPにアクセスしてみてください。
https://kidsdoor.net/

次回の放送もお楽しみに。