11月27日のゲストは、認定NPO法人「キッズドア」理事長の渡辺由美子さんでした。

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【スタッフMの番組報告】

今年は、コロナが5類に移行して、いわゆる「コロナ禍」のトンネルは抜けてきたかなー、と思っていたら、この秋冬はインフルエンザが大流行していますよねー。
近所の小学校は学級閉鎖の嵐。みなさんの周りはいかがでしょうか。私も怖いので、予防接種を打ってきました!
歳のせいか(笑)、免疫力が落ちていることを日々自覚しているので、自己防衛!みなさんも健康管理しっかりと
お過ごしくださいね!

さて、今回のNGO世界一周!のゲストは、認定NPO法人「キッズドア」理事長の渡辺由美子さんでした。
キッズドアは、2007年から、経済的に苦しい家庭環境で育つ小学生・中学生・高校生に教育の機会を与え、
自分の人生を切り開いてもらおうという活動をしているんです。

右:認定NPO法人「キッズドア」理事長 渡辺由美子さん

番組冒頭でもありましたが、2021年最新の厚生労働省の調査によりますと、日本の子どもたちの11.5%
おおよそ10人に1人が貧困状態にあるんです。3年前の調査より少しは改善されたようですが、長引くコロナ禍や物価高騰の渦のなかで、厳しい状況にいるご家庭はまだまだたくさんいることを、渡辺さんのお話からもひしひしと感じました。

渡辺さんご自身がイギリスで育児をしていて感じた「日本てなんでこんなに子育てにお金がかかるんだ!?」という憤り。ここから、ご自分で団体を立ち上げて、貧困家庭を助ける活動をしてきたそうです。

この番組に携わっていると、課題をみつけて、それに取り組む団体がないならば、自分で作る!そういう気概のある方ばかりで、本当に頭が下がります。
渡辺さんもそうしたお一人です。

日本は長く、「一億総中流」と言われ、貧困なんていうのは、外国の話。と、自分の国を過信してきたところがありますが、先ほどの数字でもわかるように、毎日の食事や学校生活、受験、就職、子どもたちが親の経済力によってこうしたことの多くに悩み、苦しんでいるという現状を、私たちはもっとしっかり自覚しないとダメだなと痛感しました。

「学習」ということに絞って、支援に取り組んできたキッズドアの大きな成果が、医学部や薬学部看護学校への合格を目指す勉強会。初年度から2人、昨年は4人も合格したそうです!素晴らしい!おめでとうございます!
予備校に通わなくても、いまは、模試代も、参考書代もとにかく高いんです!そこを補助してあげて、とにかく
「夢をあきらめさせない!」渡辺さんの強い思いやりと意思を感じた言葉でした。

女性の社会進出も進み、共働きも増え、離婚してシングルマザーとして頑張っているお母さんも昔より増えています。ですが、コロナ禍などで収入が減り、働けど働けど…という状態が多くのお母さんたちに襲い掛かりました。
そんなとき、「助けて」と言える存在が、この認定NPO法人「キッズドア」。頑張るお母さん、お父さんを支え、
未来ある子どもたちには、学ぶ楽しさを知ってもらい、将来自分の足でしっかり歩いていけるように見守る、
キッズドアの支援はその家族の人生にずっと寄り添っているんだと、よくわかりました。

次回も渡辺さんにお話を伺います!お楽しみに!
https://kidsdoor.net/